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Linux

Linuxで一般ユーザ(rootスイッチ権限有り)を作成する方法

投稿日:2016年4月9日 更新日:

Linuxでユーザを作成する方法を書きます。

(0)目次

(1)作業の背景・目的・前提条件
(2)ユーザの作成
(3)ユーザの「Wheel」グループへの追加

(1)作業の背景・目的・前提条件

「背景」として、まずLinuxをインストールした時点で管理用の「root」ユーザが自動作成されます(WindowsのAdministratorと同類)。しかし「root」ユーザは権限が強力であらゆる操作が可能なため、ネットワーク経由での使用にはセキュリティ上の大きなリスクが伴います。そのため一般的にLinuxサーバの操作をするためには「root」以外の管理ユーザを作成し、そのユーザを使ってログインします。
なので「目的」は通常のサーバー操作用の一般ユーザを作成することです。もしも「root」の権限が必要になった場合は、自身のユーザに「root」へスイッチ(sudo)する権限を与えて一時的に「root」に切り替えて作業を行います(直接「root」でログインはしないのが原則)。

「前提条件」としては「VPSの契約が済んでいる」ことです。ご参考に本記事では「さくらインターネット」の「さくらVPS」を使用しています。
https://vps.sakura.ad.jp/

(2)ユーザの作成

まずはサーバにTeraTerm等でログインできたら、下記コマンドを実行します。

/* ユーザ追加コマンドを実行する(今回は"admin"を作成) */
useradd admin
/* パスワード設定コマンドを実行する */
passwd admin

“passwd”コマンドを入力し、画面に”New password:”が表示されたらパスワードを入力します。”Retype new password:”が表示されたら、パスワードを再入力します。

再入力を行い、画面に”all authentication tokens updated successfully”と表示されれば設定成功です。

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(3)ユーザの「Wheel」グループへの追加

wheelグループというのは、スーパーユーザー(root)特権を得ることのできるユーザーグループの名称です。セキュリティ対策のため、wheelグループのユーザのみsudo出来るよう制限をかけます。参考までに「-G」のオプションはサブグループに追加する時のコマンドオプションで、今回は「wheel」サブグループに追加するために指定しています。

/* ユーザが属する、サブグループを追加するコマンドを実行する */
usermod -G wheel admin
/* 「wheel」グループの「sudo権限」コメントアウトを解除する */
visudo

visudoの下記の行がコメントアウトされていればOKです (viエディタの使い方はこちらを参照)

## Allows people in group wheel to run all commands
%wheel  ALL=(ALL)       ALL

最後にチェックのために確認コマンドを入力します。

/* 追加された事を確認するコマンドの実行をする */
id admin
/* 下記の通り"10(wheel)"の追加が確認できればOKです */
uid=1000(admin) gid=1000(admin) groups=1000(admin),10(wheel)

チェックが出来たら実際にログイン出来るかも確認します。TeraTermのログイン画面を開き、先ほど設定したユーザ名とパスワードを入力します。

ログインが成功すれば下記のような画面に遷移します。 参考ですが、プロンプトの横の「$」マークは一般ユーザである事を示しています。「root」ユーザの場合は「#」マークが表示されています。またプロンプト左横の文字を見ても”[ユーザ名@ホスト名 現在ディレクトリ]”に”admin”と表示されており、正しくログイン出来ている事が分かります。

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