Rainbow Engine

IT技術を分かりやすく簡潔にまとめることによる学習の効率化、また日常の気付きを記録に残すことを目指します。

ブレインテック

脳波を計測するデバイス+取得手順をご紹介

投稿日:2023年9月16日 更新日:

 

<目次>

脳波を計測するデバイス+取得手順をご紹介
 やりたいこと/概要
 STEP1:MindWave Mobile 2の用意
 STEP2:デバイスのペアリング
 STEP3:アプリのインストール
 STEP4:脳波の計測
 補足:脳波の解釈

脳波を計測するデバイス+取得手順をご紹介

やりたいこと/概要

●やりたいこと
・デバイスを使って「脳波」を記録したい
 
●概要
様々な企業が、脳波を記録するデバイスを提供していますが、以下はその一部をご紹介いたします。いずれもPython SDKを使った脳波の取得が可能になっています。

(表)代表的な脳波の取得方法
NeuroSky MindWave Mobile 2 ・NeuroSky社は脳波センサーを提供。
・MindWave Mobile 2は小型のヘッドセットです。
・PythonのSDKとしては、NeuroPyやMindwavePythonなどのライブラリが利用可。
(参考)
https://www.neurosky.jp/mindwave-mobile2/
Emotiv EPOC+: Emotiv ・Emotiv社は高性能な脳波デバイスを提供。
・PythonのSDKとしては、Emotiv Cortex APIやEmotivPRO SDKが利用可
Muse: Muse ・インタラクティブな脳波ヘッドバンドです。
・PythonのSDKとしては、Muse SDKやMuseIOなどが利用可。
OpenBCI: OpenBCI ・OpenBCIはオープンソースの脳波デバイスプラットフォームで、さまざまなモデルがあります。
・PythonのSDKとしては、OpenBCI PythonやPyOpenBCIなどが利用可。
今回はその中でも「NeuroSky」社の「MindWave Mobile 2」を使った脳波の取得を紹介します。
(図101)外箱

(図102)外箱

(図103)外箱

(図104)外箱
(図105)
(図106)説明書など

STEP1:MindWave Mobile 2の用意

●STEP1-1:MindWave Mobile 2 Headsetの用意
・①本体を用意
→私は2023年6月時点で、約25,000円程度で購入

(図107)

●STEP1-2:Setup Kit for Windowsの準備
・①下記URLにアクセス→OS選択→「Download Setup Kit for xxxx」を選択
(図111)
・②解凍
(図112)
・③ThinkGear Connectorの実行(ThinkGear Connector.exe)
(図113①)
(図113②)

(備考)
NeuroSkyオンラインストアで手に入るアプリの多くは、ヘッドセットと通信するために「ThinkGear Connector」を実行状態にする必要がある。
「ThinkGear Connector」はWindowsまたはMac OS Xシステムのバックグラウンドで実行され、NeuroSkyのヘッドセットとの接続を管理し、データを標準的なTCP/IPソケットにストリーミングします。これにより、アプリケーションはこのソケットからデータを読み取ることができます。

STEP2:デバイスのペアリング

ペアリングは「MindWave Mobile 2 Headset」とご自身のPCを「無線通信」する際にセキュアに接続するための設定です。

・①本体の電源をONにする
(図210)
・②「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「その他のデバイスを表示」
(図211)
・③「デバイスの追加」
(図212)
・④「Bluetooth」を選択
(図213)
・⑤「MindWave Mobile」を選択
(図214)
・⑥「完了」
(図215)
・⑦「ペアリング済み」になっていることを確認
(図216)

STEP3:アプリのインストール

NeuroSkyオンラインストアで様々なアプリを入手できます。今回はFreeソフトである「NeuroExperimenter」を使ってみたいと思います。

●STEP3-1:アプリの購入&ダウンロード

・①ストアから「NeuroExperimenter」を検索
(図311)

・②「Add to Cart」
(図312)

・③「Proceed to checkout」
(図313)
・④必要情報を入力し「Continue to payment」
(図314)
・⑤「Continue Order at PayPal」
(図315)
・⑥「Download Now」
(図316)
・⑦「Download」
(図317)

●STEP3-2:解凍&起動

・①「neuroExVx.x」→「neuro」→「EEG.exe」を起動
(図321)

STEP4:脳波の計測

・①MindWave Mobile 2 Headsetを頭に装着。
(図411)
・②Neuro Experimenterの「Connect」を押下
(図412)

・③脳波データが取得された
(図413)

(補足)
アプリの表の縦軸については、具体的な単位が表示されていない場合、一般的には電圧の単位であるマイクロボルト(μV)が用いられることが多いです。ただし、脳波のアンプリチュードは非常に小さいため、一部のソフトウェアでは数値を大きく見せるために何らかの変換(例えば対数変換)を施している可能性もあります。

補足:脳波の解釈

(表)

波の種類 概要 周波数
Δ波(デルタ波) 主に深い睡眠中に出現する脳波 0.5-4Hz
θ波(シータ波) リラックスした状態や軽い眠りの時に出現 4-8Hz
α波(アルファ波) リラックスした目を閉じた状態で出現 8-13Hz
β波(ベータ波) 覚醒状態や集中している時に出現 13-30Hz
γ波(ガンマ波) 集中力や認知能力が高まった状態で出現 30-100Hz

NeuroSkyのMindWaveでは、これらの脳波を計測し、特にα波とβ波のバランスを参照し、集中度合いやリラックス度合いを0~100の数値で指標化します。この数値は、脳の状態や感情を評価するための手がかりとなります。具体的な解釈は以下の通りです。

 
– α波が多い:リラックスしている、リラクゼーションの状態にある
– β波が多い:集中している、覚醒状態にある
 
(参考)

Adsense審査用広告コード


Adsense審査用広告コード


-ブレインテック
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

脳波をPythonプログラムで取得して、解析できるようにしたい

  <目次> 脳波をPythonプログラムで取得して、解析できるようにしたい  やりたいこと  STEP1:前提条件(事前準備)  STEP2:デバイス(MindWave Mobile 2) …

  • English (United States)
  • 日本語
Top