(1) つみたてNISAとiDeCoの違いについて
(1-1) 2020年度税制改正による変化点
(1-2) NISAとiDecoの共通点
(1-3) NISAとiDecoの相違点
(2) つみたてNISA vs iDeCo 比較表
(3) 最後に
(1) つみたてNISAとiDeCoの違いについて
こんにちは。『つみたてNISA』を始めようとしている筆者です。まだ証券会社の審査手続き中の為、口座を開設出来ておらず待ちぼうけ状態です。笑
『つみたてNISA』とよく比べられている『iDeCo』を耳にする事もあるのではないでしょうか?今回は「どう違うか?」「どちらが合っているのか?」についてまとめていきます。
(1-1) 2020年度税制改正による変化点
政府がバックアップしている『つみたてNISA』と『iDeCo』ですが、どちらも運用益が非課税の資産運用が出来る制度です。ニュース等で「老後2000万円不足問題」と騒ぐようになり、年金や退職金だけだという漠然として不安を抱くようになった訳です。新型コロナウィルスの影響で景気の悪化が顕著ですが、『つみたてNISA』や『iDeCo』は他の資産運用よりリスクを抑えられており、今こそ始め時かもしれません。
(1-2) NISAとiDecoの共通点
『つみたてNISA』と『iDeCo』の共通点は大きく4点あります。
①方式
まずは少額から始められる積立投資方式ということ。金融機関によって『つみたてNISA』は1回100円から買付、『iDeCo』は毎月5000円から掛金を拠出出来ます。
②初心者の始めやすさ
続いて、商品が投資初心者向けということ。『つみたてNISA』は厳選された投資信託、『iDeCo』は投資信託以外に「元本保証型」の定期預金や保険商品を選択出来ます。
③運用益の課税有無
更に運用益が非課税ということ。『つみたてNISA』は20年の非課税保有期間、『iDeCo』は運用益が非課税になる他、掛金と受給金で所得控除されます。
④リスク
最後にリスクも少なからず存在するということ。『つみたてNISA』対象の投資信託は安全性が高いもののリスクは伴い、『iDeCo』でも投資信託商品を運用する場合は元本割れする可能性もあります。
(1-3) NISAとiDecoの相違点
『つみたてNISA』と『iDeCo』はよくセットで取り上げられる為、同じ様な物と思われがちですが、勿論違いもあります。
最大の違いと言えば制約でしょうか。『つみたてNISA』は解約や現金化に対し特にありませんが、『iDeCo』は途中で解約や現金化する事は出来ません。よって『つみたてNISA』は住宅購入や子供の教育費と言ったライフイベントに合わせた資産形成、『iDeCo』は「個人型確定拠出年金」、別名「じぶん年金」と呼ばれており、老後資金を目的としています。
投資出来る年間上限額は、『つみたてNISA』では一律40万円まで、『iDeCo』は職業によって14万4千~81万6千円までと上限額に差が出て来ます。
あとは手数料の違いもあります。『つみたてNISA』は特別な場合を除き基本0円ですが、『iDeCo』は各種の手数料(加入時・運用時・受取時)が発生します。と言っても、節税メリットを考慮するとそれ程大きな負担はないと思われます。
(2) つみたてNISA vs iDeCo 比較表
(表)
|
つみたてNISA |
iDeCo |
対象年齢 |
20歳以上 |
20~60歳未満 |
投資期間 |
2042年まで |
60歳まで ※運用は70歳まで |
対象商品 |
投資信託 |
投資信託・定期預金・保険 |
投資方法 |
定期・継続的購入 |
定期・継続的購入 ※年1回以上の一括拠出可 |
投資上限額 |
年40万円まで |
年14万4千~81万6千円 ※国民年金の加入区分等による |
最低投資額 |
1回100円から ※金融機関による |
毎月5千円から |
引き出し |
制限無し |
10年以上加入で60歳から ※加入期間による |
手数料 |
無し |
加入時・運用時・受取時 |
税制優遇 |
運用益が非課税 |
掛金全額が所得控除・運用益が非課税・運用時の所得控除 |
投資目的 |
人生設計に合わせた資産形成 |
老後資金 |
(3) 最後に
いかがでしたでしょうか?私はいつでも引き出せる『つみたてNISA』からスタートするつもりですが、お金に余裕のある方は『iDeCo』と併用した方が将来の為の資産運用として良いかもしれません。独身やファミリー層、専業主婦も目的に合わせて始められる為、バランスを見ながら組み合わせる事をお勧めします。