<目次>
(1) 右クリックで「マウント」が表示されない際の対処方法
(1-1) 事象
(1-2) 原因
(1-3) 対策
(1-4) 用語「ISO」について
(1-5) 用語「マウント」について
(1) 右クリックで「マウント」が表示されない際の対処方法
(1-1) 事象
拡張子「.iso」ファイルの中身を見ようと、右クリックした際に「マウント」の選択肢が出てこない。
(図111)
(1-2) 原因
拡張子「.iso」ファイルを開くデフォルトのプログラムが「エクスプローラー」になっていないために発生している可能性があります。
(1-3) 対策
・①右クリックで「プログラムから開く」⇒「別のプログラムを選択」を選択
(図113①)
・②ファイルを開く方法で「エクスプローラー」を選択します。あとは「常にこのアプリを使って~」のチェックを入れておくと今後も便利です。
(図113②)
・③再度、対処のファイルを「右クリック」⇒「マウント」が選択できるか?を確認します。
(図113③)
(1-4) 用語「ISO」について
ISOファイル(=ISOイメージ)は、CDやDVD等の光ディスクの「データのコピー」したものです。多くのソフトウェアはISO形式で配布されていたり、ディスクの内容のバックアップや配布の目的で使用される事があります。
(1-5) 用語「マウント」について
「ISOをマウントする」とは、ISOの中身のデータにアクセスする際に、あたかもディスクに書き込まれてドライブに挿入された状態かのようにアクセスできる事を意味します(実物のディスクではなく、仮想的なディスクドライブにマウントして参照可能にする)。
つまり、「.iso」をわざわざディスク焼くよりも、マウントで素早くアクセスしてしまう方が速くて簡単になります。
またUnix系のOSにおいても、よく「マウントする」と言いますが、Unix系のOSの場合は全てのストレージはディレクトリ階層上のどこかの場所(フォルダ)に対応付けされている必要があります。例えば、Unix系のシステムが起動すると、特定のストレージデバイス(一般的に「rootパーティション」と呼ばれる)が、ディレクトリ階層の根っこ(ルート「/」)と対応付けされます。つまり「/」にマウントされます。
(例)Unixにおけるmountコマンド
次のコマンドを実行すると、DVD上で「/dev/dvd-rom」にあるファイルは「/media/dvd-rom」で利用可能になります。
mount /dev/dvd-rom /media/dvd-rom
一方で使い終わったら「unmount」コマンド等でマウント(≒紐づけて利用可能にする)を解除します。
(例)
umount /dev/dvd-rom
●Windowsとの共通点と相違点
一方で、Windowsにおいては、ストレージ部品(ドライブ)の単位でディレクトリ構成が分かれているため、この点はUnix系と異なるポイントとなります。
ですが、ディスクの内容をドライブやディレクトリに紐づけして、利用可能にするという意味では似た概念とも言えます。