<目次>
(1) デフォルトゲートウェイとは?仕組みや特徴をご紹介
 (1-1) デフォルトゲートウェイとは?
 (1-2) デフォルトゲートウェイの仕組み
 (1-3) デフォルトゲートウェイに必要な条件
(1) デフォルトゲートウェイとは?仕組みや特徴をご紹介
(1-1) デフォルトゲートウェイとは?
あるネットワークの端末が、別のネットワークと通信するための技術です。
イメージとしてはLAN(ローカルのネットワーク)←→インターネット間の仲介役のようなもので、LANの端末がインターネットにアクセスするためには、デフォルトゲートウェイを通るイメージです。
 
一般家庭やオフィスにおいては、デフォルトゲートウェイの役割は「ルーター」が担っているケースが多いです。
 
(図111)

 
 
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(1-2) デフォルトゲートウェイの仕組み
ルーティング(通信の経路決定)は通常、ルーティングテーブル(宛先+そこにたどり着くための経路情報を持ったテーブル)に沿って行われます。
ただし、各ルーティングテーブルで世界中の全ての経路を登録する事は無理なので、必然的に宛先の情報がルーティングテーブルに無いケースが出てきます。そうした場合に「デフォルトゲートウェイ」が使用されます。
 
つまり、ルーティングテーブルに無い場合は、ひとまずは「デフォルトゲートウェイ」に指定されたアドレスに送り、後は任せるといったイメージです。
 
(1-3) デフォルトゲートウェイに必要な条件
・①LAN内のホストとのインターフェイスとなる事
分かりやすく言うと、LAN内の各端末がゲートウェイのデバイス(ルーターなど)に通信できる(同じサブネットに所属している等)事が必要です。
・②インターネットとのインターフェイスとなる事
 
LAN内の端末が、ゲートウェイを介してインターネットに接続できるように、ゲートウェイ自身がインターネットに接続可能である必要があります(
パブリックIP)を持っており、複数のネットワークに接続可能など)。
 
 
(例)
例として、次のようなネットワークを考えます。端末1●、端末2▲、ルーター■からなるLANがあり、端末1●と端末2▲はルーター■を介してインターネットにアクセスしています。
 
(図131)

(表)
| 区分 | 
(LAN) 
端末のIP 
端末のサブネットマスク | 
(LAN) 
デフォルトGWのIP 
デフォルトGWのサブネット | 
(WAN) 
パブリックIP | 
| 端末1 | 
10.0.0.1 
255.255.255.0 | 
10.0.0.99 
255.255.255.0 | 
- | 
| 端末2 | 
10.0.0.2 
255.255.255.0 | 
10.0.0.99 
255.255.255.0 | 
- | 
| ルーター | 
10.0.0.99 
255.255.255.0 | 
- | 
211.31.40.1 | 
この時、端末1●と端末2▲がインターネットにアクセスするためには、デフォルトゲートウェイとしてルーター■を指定する事で、端末⇒インターネットへの通信はルーター■を経由するようになります。
 
そしてルーター自体は「
パブリックIPアドレス」(インターネットにアクセスするためのIP)を持っているため、外部のインターネットにアクセスできます。これらのパブリックIPアドレスはインターネット業者によって割り振りされ、世界中とのインターネットを介した通信を可能にします。
 
 
アクセスした結果(Webページの結果)などは再度ルーターに返却され、ルーターからLAN内の要求をした端末に届けます。