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ビジネス

P2P(Procure to Payment)とO2C(Order to Cash)の比較と両者の違いについて

投稿日:2022年12月10日 更新日:

<目次>

P2P(Procure to Payment)とO2C(Order to Cash)の比較と両者の違いについて
 本記事の目的
 P2P/O2Cの概要
 P2P/O2Cの流れ
 P2PとO2Cの違い(表)
 まとめ

P2P(Procure to Payment)とO2C(Order to Cash)の比較と両者の違いについて

本記事の目的

調達のプロセスを表す用語であるP2PやO2Cについて、それぞれの特徴や違いを明確にすることを目的とします。

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P2P/O2Cの概要

P2P(Procure to Pay)とO2C(Order to Cash)は、どちらも企業活動における重要な業務プロセスを指します。前者は調達(買う)側、後者は販売(売る)側の視点で、業務の流れを体系化したものです。

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P2Pの概要

P2Pについてはこちらの記事をご参照ください。

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O2Cの概要

・O2C(Order to Cash)プロセスは、組織の「受注プロセス」に関するEnd-To-Endの手続きを表す言葉です。
・顧客からの受注に始まり、顧客からの入金で終わる一連の流れを含みます。
・O2Cは顧客との関係性を管理・改善するための重要な指標にもなります。

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P2P/O2Cの流れ

P2Pの流れ
P2Pの詳細な流れについてはこちらの記事をご参照ください。

O2Cの流れ
実際のO2Cの大まかな流れをご紹介します。
(図121)

・①顧客からの発注(Customer Orders)
O2Cプロセスは、顧客(バイヤー)が購買部門を通じて商品やサービスを発注することで開始します。

・②商品の提供準備(Fulfill the Order)
受注後、商品を発送する準備や、サービスの提供日程調整を行います。

・③発送(Ship the Order)
商品を発送、またはサービスを提供します。

・④顧客に請求書を送付(Invoice the Customer)
納品・サービス提供後、請求書を発行して顧客に送付します。

・⑤支払記録(Record Payment)
顧客からの支払いが完了したら、売掛金担当が元帳に記録します。

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P2PとO2Cの違い(表)

P2PとO2Cの違いは、主に「どちらの立場から業務を見ているか」によって分かれます。以下の表をご覧ください。

名称 説明
Purchase-To-Pay (P2P)
≒Procure-To-Pay
主に「バイヤー(※注1)」視点でのプロセス。
「①発注依頼」→「②納品・受領」→「③請求・支払」のうち、
「①発注依頼」と「③請求・支払」に焦点を当てている。
Order-To-Cash (O2C) 主に「サプライヤー(※注2)」視点でのプロセス。
「①発注依頼」→「②納品・受領」→「③請求・支払」のうち、
「②納品・受領」と「③請求・支払」に焦点を当てている。

(※注1)バイヤーの中でも購買部門を想定。
(※注2)サプライヤーの中でも商品提供部門や財務会計部門などが該当します。

この違いを図で整理すると以下のようになります。
(図131)

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まとめ

  • P2PとO2Cでは、業務の視点が異なります。
  • P2Pは「バイヤー視点」のプロセスで、発注~支払を中心に見ます。
  • O2Cは「サプライヤー視点」のプロセスで、納品~回収を中心に見ます。
  • いずれも、「①発注依頼」→「②納品・受領」→「③請求・支払」の流れに関与しますが、注目点が異なります。

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