(1) 睡眠サプリは効くか?
(2) 睡眠サプリの代表的な成分
(3) 睡眠サプリの比較
この記事では「睡眠サプリは効くか?」というテーマで、筆者の使用者の視点からの感想と、睡眠サプリに含まれる代表的な成分などを交えて紹介します(成分を知る事で、使用を検討する際の参考情報としてご利用頂けたらと思います)。
(1) 睡眠サプリは効くか?
筆者の結論は「YES」です。
私は3年程「グリシン」や「トリプトファン」のサプリを、就寝前に飲んでいますが、飲んだ時の方が確実に熟睡できた感覚はありますし、昼間に眠くなる事も少ないように感じます。
飲み方は「日月火水木」(仕事の前日)は飲んでおり、「金土」(休日の前日)は飲まない事が多いですが、飲んだ時とそうでない時の差は感じます。
最近の睡眠サプリは後述するアミノ酸以外にも、ハーブが配合されているものも多く、リラックス効果も高いのが印象的です。
ここまでは私個人の感想に過ぎないので、次の章では実際に睡眠サプリの成分を調べた結果も共有します。
(2) 睡眠サプリの代表的な成分
楽天で販売されていた睡眠サプリから6種類をピックアップして、その成分を調べました。そのサプリでも共通している代表的な成分を纏めました。
特に上4つ(GABA、テアニン、グリシン、トリプトファン)は「4大休息成分」などと紹介され、多くの睡眠系サプリで配合されている成分になります。
(表)
成分 アミノ酸系 ★GABA |
・GABAは脳や脊髄に多くある神経伝達物質「γ(ガンマ)-アミノ酪酸」のことです。 ・「γ-アミノ酪酸」の英語名「Gamma Amino Butyric Acid」の頭文字を取ってGABAです。 ・興奮や脳の活動を沈めリラックスする効果があり、神経の興奮により寝付けない不眠に効果があるとされています(スムーズにノンレム睡眠に移行できる) ・また自律神経の不調など、不眠以外にも多くの有益な作用が報告されています。 ・1回に30mg以上、効果の実感には50mg~100mgが目安 |
成分 アミノ酸系 ★テアニン |
・お茶に含まれる旨みに関係するアミノ酸。 ・抗ストレス作用があるとされています。 ・200mgの摂取で改善傾向あり。 |
成分 アミノ酸系 ★トリプトファン |
・必須アミノ酸の一種で、体内では合成されない ・トリプトファンの重要な役割は「セロトニンの原料」となる事です(摂取によりぐっすり眠りやすくなる) ・大豆製品や乳製品、穀類、肉や魚など様々な食材に含まれています。 ・摂取量の目安は体重×2mg(体重50kgの人なら100mg) |
成分 アミノ酸系 ★グリシン |
・地球で最も古くから存在するアミノ酸で、体の様々な部位に存在しています。 ・入眠をサポートする働きがあり、入眠時に血管を拡張する事で体内の温度を下げて眠りやすくします。 ・またノンレム睡眠の時間を増やす作用がある事も分かっています(より良い休息になり、成長ホルモンも増える) ※摂取について ・イカやカニなどの魚介類に豊富に含まれています。 ・摂取量の目安は3000mg/日です。 |
成分 ビタミン系 ナイアシン |
・ビタミンB3とも呼ばれています。 ・GABAやセロトニンを作るために、タンパク質やナイアシンが必要となります。 ・トリプトファン⇒セロトニンの過程で必要となります。 ・グルタミン⇒GABAの過程で必要となります。 |
成分 ビタミン系 イノシトール |
・神経の伝達機能や脳の活動を正常に保つ役割を果たし、体内で生成される量は僅かのため食品やサプリで補います。 ・発毛や育毛の観点でも貢献する栄養素です。 ・ビタミンB群に分類される栄養素で、摂取量の目安は1日500mg~2000mgです。 ・食べ物ですとオレンジ、スイカ、メロン、グレープフルーツなどに含まれています。 |
上記の「4大休息成分」の1日の摂取量の目安は以下の通りです。
(図211)
成分 | 目安量 (単位:mg/日) |
備考 |
GABA | 50mg~100mg/日 | - |
テアニン | 200mg/日 | - |
トリプトファン | 体重(kg)×2mg | 体重60kgなら120mg |
グリシン | 3000mg/日 | - |
【備考】
・アミノ酸とは
アミノ酸は人体の約20%を占めるタンパク質を構成する物質であり、人体は約20種類のアミノ酸で構成されています。皮膚や筋肉や臓器などがアミノ酸から出来ています。
・代謝とは
一言でいうと「食べたものを消化・吸収して、エネルギーに変換」することです。
(3) 睡眠サプリの比較
上記の前提知識を踏まえて、おすすめの睡眠サプリ6件を比較しながらご紹介します。