<目次>
(1) ASP.NET MVCにおけるSessionオブジェクトについて
(1-1) Session(セッション)とは?
(1-1-1) セッションの開始と終了
(1-2) Sessionの構文
(1-3) Sessionのサンプルプログラム
(1-3-1) Controller
(1-3-2) View
(1) ASP.NET MVCにおけるSessionオブジェクトについて
(1-1) Session(セッション)とは?
セッション(Session)は、同一のクライアントがシステムの利用を開始(例:ブラウザを開いてログイン)してから、利用を終了(例:ログアウト、ブラウザを閉じる)するまでの「状態を保持」するための仕組みです。各セッションに対して一意の「セッションID」が発行され、そのセッションに対してユーザがこれまで操作してきた経過や結果などを格納して、それをページ間で引き継ぐ事で後続の処理で再度利用していきます。
(1-1-1) セッションの開始と終了
セッションの始まり方はいくつかのパターンがありますが、例えば以下のようなケースです。
(1-2) Sessionの構文
ASP.NETではセッションを実現する方法がいくつかありますが、今回は代表的な方法の1つである「Session」オブジェクトに値を格納していくやり方をご紹介いたします。
(構文:データをセッションに追加)
Session["キーの名前"] = [格納する値];
(例)
Session["example1"] = "Rainbow session test 1";
(構文:データをセッションから取り出し)
@Session["キーの名前"]
(例)
@Session["example1"]
(構文:データをセッションから削除)
Session["キーの名前"] = null;
(例)
Session["example1"] = null;
(1-3) Sessionのサンプルプログラム
(1-3-1) Controller
using System; using System.Collections.Generic; using System.Linq; using System.Web; using System.Web.Mvc; namespace MVCTest.Controllers { public class HomeController : Controller { public ActionResult SessionTest() { Session["example1"] = "Rainbow session test 1"; return View(); } } }
(図131)
(1-3-2) View
@{ Layout = null; } <!DOCTYPE html> <html> <head> <meta name="viewport" content="width=device-width" /> <title>ViewBag Test</title> </head> <body> <div>HelloWorld</div> <div>@Session["example1"]</div> </body> </html>
(図133)実行結果