(1) C#で型をStringからintに変更する方法
(1-1) 構文
(1-2) サンプルプログラム
(1-3) プログラム補足「'{0}’や'{1}’」について
(1-4) サンプルプログラムの作成・実行手順
(1) C#で型をStringからintに変更する方法
(1-1) 構文
変換にはTryParseメソッドを使います。このメソッドは「文字列型の数字」から「int型の整数」を抽出します。例えば「”12345″」という「文字列型の数字」から「12345」という「数字」を抽出して、int型の変数に格納するイメージです。そして変換の成功or失敗によってbool型の戻り値を返却します。
(構文)
bool [bool型変数] = int.TryParse([String型 s], out [int型 result]);
(説明)
TryParseメソッドの引数の意味は次の通りです。
第一引数 [String型 s]:変換対象の文字列
第二引数 [int型 result]:変換成功時に格納するint型の変数
(1-2) サンプルプログラム
(サンプルプログラム)
using System; using System.Collections.Generic; using System.Linq; using System.Text; using System.Threading.Tasks; namespace ConsoleApp1 { class Program { static void Main(string[] args) { //String型⇒int型への変換成功時の結果を格納するための変数 int number; //変換対象のString型配列を定義 // 1つ目は変換成功する例です。 // 2つ目・3つ目は変換失敗する例(文字や全角数字が混じっているため) String[] values = { "12345", "1234k", "12345" }; //String型配列の中身を順番にループ foreach (var value in values) { //TryParseメソッドで変換を実施 bool success = int.TryParse(value, out number); //もし変換成功したら if (success) { //変換成功メッセージ // '{0}'や'{1}'はカンマの後の引数のインデックスに対応しています。 // つまり'{0}'=value、'{1}'=numberをそれぞれ指しており、実際にメッセージを表示する際は // '{0}'や'{1}'を文字列に置き換えて表示しています。 Console.WriteLine("Conversion of '{0}' to '{1}'.", value, number); } else { //変換失敗メッセージ Console.WriteLine("Attempted conversion of '{0}' failed.", value ?? "<null>"); } } } } }
(サンプルプログラム実行結果)
Conversion of '12345' to '12345'. Attempted conversion of '1234k' failed. Attempted conversion of '12345' failed. 続行するには何かキーを押してください . . .
(図114)サンプルプログラム実行結果
想定通り1つ目の引数は変換成功し、2つ目・3つ目の引数は変換失敗した。
(1-3) プログラム補足「'{0}’や'{1}’」について
//[Example] Console.WriteLine("{0} and {1} and {2} is a fantastic and marvelous tennis player", "Roger Federer", "Rafael Nadal", "Novak Djokovic"); //[Result] "Roger Federer and Rafael Nadal and Novak Djokovic is a fantastic and marvelous tennis player"
(図115)
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(1-4) サンプルプログラムの作成・実行手順
ここでは初学者の方向けに、上記のサンプルプログラムをVisual Studioで実行する場合の、実行までの手順をご紹介します(プロジェクトの新規作成など)
①Visual Studioで新規プロジェクトを作成
②テンプレートは「コンソールアプリ(.NET Framework)を選択します。
③プロジェクトを作成
④サンプルプログラムを転記して「[Ctrl]+[F5]」でデバッグ