目次
(5)リスナーの作成(netca)
(5-0)リスナーについての概要
(5-1)netcaの起動(netca)
(5-2)リスナー設定
(5-3)リスナー名の設定
(5-4)リスナーの接続プロトコル
(5-5)リスナーのポート番号設定
(5-6)追加設定
(5-7)完了
(5-8)結果確認・判定
掲題の通り、LinuxにOracleDB(11g)をインストールする方法について書きます。
「(その2)」の続編記事です。
https://rainbow-engine.com/2017/04/30/linux_oracledb_2/
(5)リスナーの作成(netca)
DBCAで最初にDB作成する時にはリスナーの設定がされている必要があるため、先にリスナーの設定をします。
(5-0)リスナーについての概要
リスナーとはDBとAPの接続を調整するプロセスの名称で、OracleのDBサーバと同一筐体内に存在し、以下のような特徴があります。
・リスナーが存在しないと、クライアント→DBへの接続は出来ない
・リスナーは複数のクライアントからの接続要求を受け取る事ができる
・リスナーは複数のDBからの接続要求を受け取る事ができる
・クライアントからの接続要求を受け取ると、サーバプロセスを起動して接続を渡す。
また、Oracleをクライアント/サーバ構成で利用する場合はOracle Netの設定も必要となります。Oracle Netを構成するファイルには以下の3種類があります。
①listener.ora
リスナーの構成情報(ホスト名、プロトコル、ポート番号、接続先データベース、ログファイルの格納ディレクトリなど)
②tnsnames.ora
クライアント→DBサーバへ、ローカルネーミングを利用してDBに接続する際に使用するファイル。
③sqlnet.ora
どのネーミングメソッドを指定して接続をするか?を指定するためのファイル。
(5-1)netcaの起動
netcaを起動します。コマンド起動の場合は下記、今回私はoracleユーザでリモートデスクトップ接続した先から起動します。
cd /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/bin ./netca
ポップアップが出たら”Run”を押下する。
ウェルカムページが表示され、起動メニューが表示されます。今回は①で進めます。
①Listener Configuration
→リスナーの設定(listener.ora)
②Naming Methods configuration
→接続識別子の設定(tnsname.ora)
③Local Net Service Name configuration
→ネーミングメソッドの設定(sqlnet.ora)
④Directory Usage Configuration
(5-2)リスナー設定
今回はリスナーを新規作成するので①で進行します。
①追加
②再設定
③削除
④名前変更
(5-3)リスナー名の設定
リスナーの名前を設定します。デフォルトはLISTENERとなっています。今回はデフォルトのまま進行します。
(5-4)リスナーの接続プロトコル
通常はTCPで進行します。
(5-5)リスナーのポート番号設定
リスナーが利用するポート番号の設定をします。今回はデフォルトのまま進行します。
(5-6)追加設定
ほかにリスナーを作成する場合は「はい」を選択。今回は「いいえ」で進行。
(5-7)完了
“Listener Configuration complete!”のメッセージが出たら完了。
(5-8)結果確認・判定
結果として生成されたファイルの中身を確認し、自身が選択した設定が反映されていることを確認します(配置ディレクトリは各自の設定により異なります)。
cd /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/network/admin/ cat listener.ora
項目 | 想定結果 |
リスナー名 | LISTENER |
接続プロトコル | TCP |
ポート番号 | 1521 |
確認の結果、問題なさそうです。
以上です。