<目次>
(1) プロセス構成図の書き方とサンプルのご紹介
(1-1) プロセス構成図の目的
(1-2) プロセス構成図の書き方
(1-3) プロセス構成図のサンプル
(1) プロセス構成図の書き方とサンプルのご紹介
(1-1) プロセス構成図の目的
システムの全体像を掴むためのドキュメントになります。特に規模や関係者が多いシステムにおいては、皆が同じイメージを持って会話するためにも、こうした全体像を表すドキュメントを固めて話すことで、意思疎通がしやすくなるため、早い段階で作成する事が望ましいです。
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(1-2) プロセス構成図の書き方
・①全サーバを並べる
まずはシステムを構成する全サーバの箱を書きます。あとはクライアント(サーバの機能を利用する利用者端末)も記述します。
(図121)例:APサーバとDBサーバを列挙
・②全プロセスを並べる
登場する全てのプロセスを並べます。その際に、同一サーバ内/同一グループ内(Interstageのワークユニット等)のものは束ねて近くに記載します。また、必要に応じて分かりやすいようにグループ分けして表記すると良いです。
(例)グルーピングの例
・クライアント側はブラウザ内のプログラム(Javaアプレット等)があるなら、ブラウザの枠で囲む
・同じ機能群のプロセスは、その単位でグルーピングする
・ミドルウェア等に属するプロセスはその単位で枠で囲む
↓APサーバに属するプロセスはAPサーバの箱に配置しつつ、密に連携する機能は近くに配置
(図122)
・③プロセスを矢印で結ぶ&処理を1言で補記
プロセス間で通信が発生するものは、矢印で結びます。その際に通信プロトコル(※注1)や通信データ形式(※注2)を併記して通信の方式がイメージできるようにします
(※注1)
HTTPS通信、TCP/IP通信、SFTP通信、SSH/SCP通信、CORBA通信など
(※注2)
XML、JSON、SOAPなど
上記に加えて、各矢印には処理内容を一言で補記すると、よりイメージが沸きやすくなるのでお勧めです。
(例)
読み込み、書込み、予約登録、プロセス起動、ポーリング、結果登録、などなど
(図123)
・④(+α)プロセス一覧表を添付
各プロセスにも番号を振って、それぞれのプロセスの概要を記載すると尚よいです。
(例)
No |
プロセス機能 |
機能概要 |
1 |
仕入 |
商品の仕入れ処理を行うプロセス |
2 |
予約 |
商品の予約を行うプロセス |
3 |
注文 |
商品の注文を行うプロセス |
4 |
出荷 |
商品の出荷を行うプロセス |
5 |
配送 |
商品の配送を行うプロセス |
6 |
顧客 |
顧客の管理を行うプロセス |
7 |
DBアクセス |
DBへのCRUDを行うプロセス |
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(1-3) プロセス構成図のサンプル
上記①~④を踏まえて作成したプロセス構成図のサンプルを掲載します。
(図125)
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