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Python

pyenvの使い方(基礎編)をご紹介

投稿日:2022年6月10日 更新日:

 

<目次>

(1) pyenvの使い方(基礎編)をご紹介
 (1-1) STEP1:インストール系のコマンド
 (1-2) STEP2:バージョンの適用/切り替え系のコマンド
 (1-3) STEP3:仮想環境(venv)の作成系のコマンド

(1) pyenvの使い方(基礎編)をご紹介

本記事ではpyenvをインストールしたものの、使い方がまだ分からないという方に向けて、基本的な操作方法についてご紹介します。

(1-1) STEP1:インストール系のコマンド

●STEP1-1:インストール可能なバージョンをチェックする

pyenvでインストール可能なPythonのバージョンを全て表示します。
(コマンド)
pyenv install -l
(図111①)

(図111②)

●STEP1-2:インストールする

pyenvに指定のバージョンのPythonをインストールします。
(コマンド)

pyenv install [バージョン番号]
(図112①)

(図112②)

(結果例)

PS C:\> pyenv install 3.9.6
:: [Info] ::  Mirror: https://www.python.org/ftp/python
:: [Downloading] ::  3.9.6 ...
:: [Downloading] ::  From https://www.python.org/ftp/python/3.9.6/python-3.9.6-amd64-webinstall.exe
:: [Downloading] ::  To   C:\Users\XXXX\.pyenv\pyenv-win\install_cache\python-3.9.6-amd64-webinstall.exe
:: [Installing] ::  3.9.6 ...
:: [Info] :: completed! 3.9.6

●STEP1-3:現在インストールされているバージョンを確認する

(コマンド)
pyenv versions
(図113①)

(1-2) STEP2:バージョンの適用/切り替え系のコマンド

PyenvにおいてPythonバージョンを適用する際、「shell」「local」「global」の3つのレイヤーがあります。
(図120)
それぞれの意味合いは下表のとおりです。「shell」「local」「global」は用途に応じて使い分けます(一通りは紹介しますが、順番に行っていく性質のものではございません)
(表)
shell シェルセッション単位
⇒global, localよりも優先適用される
⇒「PYENV_VERSION」環境変数を上書き
⇒「pyenv shell [バージョン番号] –unset」で解除
local アプリケーション単位
⇒globalより優先適用される
⇒「.python-version」をカレントディレクトリに生成
global pyenv環境におけるデフォルトのバージョンを設定
⇒「~/.pyenv/version」のバージョンを設定
system python OSにインストールしたPython

●「shell」(現在のセッション)にバージョンを適用する

現在のセッションにのみ、特定のバージョンを適用します。
 
(コマンド)
pyenv shell [バージョン番号]
(図121①)

●「local」(特定ディレクトリ)にバージョンを適用する

特定ディレクトリ(アプリ単位など)に、特定のバージョンを適用します。
 
(コマンド)
pyenv local [バージョン番号]
・【Before】
(図122①)

・【After】ローカルに「.python-version」ファイルが作成される
(図122②)
 

●「global」(pyenv全体)にバージョンを適用する

pyenv全体に、特定のバージョンを適用します。
 
(コマンド)
pyenv global [バージョン番号]
・【Before】
(図123①)
・【After】
(図123②)

●現在適用されているバージョンを確認する

現在、適用されているPythonのバージョンを確認します。
 
(コマンド)
python -V
(図124)

(1-3) STEP3:仮想環境(venv)の作成系のコマンド

「pyenv」が「バージョン軸」だったのに対して、今度は「環境軸」で複数の「軽量仮想環境」を管理できる「venv」を作る事で、様々な検証環境を手軽に作る事ができます。
 
⇒(参考)Pythonのvenvの使い方の基本をご紹介 (★)

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