<目次>
(1) VBA・VB(VB.NET)・VBSの違いやそれぞれの特徴について
(1-1) VBA
(1-2) VB.NET
(1-3) VBS
(1-4) 三者の比較表
(1) VBA・VB(VB.NET)・VBSの違いやそれぞれの特徴について
本記事ではVBA・VB(VB.NET)・VBSの特徴や違いについてご紹介いたします。
(1-1) VBA
●VBAの特徴をまとめた表
VBA (Visual Basic for Applications) |
|
実行ファイル(「.bat」「.exe」等)の生成 | ×(不可)
⇒Word/ExcelといったOfficeソフトウェア上で動作します。Excelの場合は「.xlsm」、Wordの場合は「.docm」という拡張子でマクロ有効ブックが保存されます。 |
使用する代表的なエディタ | ・VBE(Visual Basic Editor) ⇒WordやExcelの「開発タブ」から開けるエディタです(Alt+F11でも開けます) |
主な用途/特徴 | ・Word/ExcelといったOfficeソフトウェア上でのプログラミング |
実行環境 | ・VBランタイム (※VBと同じ実行環境。但しVBAの場合はホストとなるアプリケーションが必要) |
言語の形式 | ・インタープリタ型 |
(1-2) VB.NET
●VB.NETの特徴をまとめた表
VB.NET (Visual Basic .NET) |
|
実行ファイル(「.bat」「.exe」等)の生成 | ○(可)
⇒コンパイルして実行形式ファイルを生成可能(「.exe」など) |
使用する代表的なエディタ | ・Visual Studio |
主な用途/特徴 | ・スタンドアロンアプリケーション (VBAのようなホストするOfficeアプリ等は不要で、単独でアプリとして実行できる) ・オブジェクト指向言語であり、JavaやC#やC++と似た概念で開発できる |
実行環境 | ・.NETフレームワークのCLR(Common Language Runtime)を使用 ⇒VBランタイムの改良版 |
言語の形式 | ・コンパイラ型 |
経緯 | ・.NETフレームワークで実装されたVisual Basic 6.0の後継技術です。 ・以降はVB.NETという名称になりました。 ・VBに比べて全般的に優れている(パフォーマンス、信頼性、開発環境、ビルドやデバッグの容易性) |
(1-3) VBS
●VBSの特徴をまとめた表
VBS (Visual Basic Script) |
|
実行ファイル(「.bat」「.exe」等)の生成 | △
⇒コンパイルは出来ませんが、VBSの拡張子である「.vbs」自体が実行可能なため「△」としています。 |
使用する代表的なエディタ | ・VBEdit(有償) ・テキストエディタ(さくらエディタ、Notepad++など) |
主な用途/特徴 | ・Webページのプログラミング |
実行環境 | ・①WSH(Windows Script Host) ⇒Windows OSに標準で組み込まれた実行環境です。普段は意識しないかも知れませんが、WSHの働きでVBS等はダブルクリック時にスクリプトとして認識され、実行されます。 ・②IIS ・③IE(ブラウザ) |
言語の形式 | ・インタープリタ型 ⇒ブラウザ実行の場合:vbscript.dll ⇒コマンドライン実行の場合:cscript.exe ⇒Windows OSで実行の場合:wscript.exe |
(1-4) 三者の比較表
VBA (Visual Basic for Applications) |
VB.NET (Visual Basic .NET) |
VBS (Visual Basic Script) |
|
実行ファイル(「.bat」「.exe」等)の生成 | ×(不可)
⇒Word/ExcelといったOfficeソフトウェア上で動作します。Excelの場合は「.xlsm」、Wordの場合は「.docm」という拡張子でマクロ有効ブックが保存されます。 |
○(可)
⇒コンパイルして実行形式ファイルを生成可能(「.exe」など) |
△
⇒コンパイルは出来ませんが、VBSの拡張子である「.vbs」自体が実行可能なため「△」としています。 |
使用する代表的なエディタ | ・VBE(Visual Basic Editor) ⇒WordやExcelの「開発タブ」から開けるエディタです(Alt+F11でも開けます) |
・Visual Studio | ・VBEdit(有償) ・テキストエディタ(さくらエディタ、Notepad++など) |
主な用途/特徴 | ・Word/ExcelといったOfficeソフトウェア上でのプログラミング | ・スタンドアロンアプリケーション (VBAのようなホストするOfficeアプリ等は不要で、単独でアプリとして実行できる) ・オブジェクト指向言語であり、JavaやC#やC++と似た概念で開発できる |
・Webページのプログラミング |
実行環境 | ・VBランタイム (※VBと同じ実行環境。但しVBAの場合はホストとなるアプリケーションが必要) |
・.NETフレームワークのCLR(Common Language Runtime)を使用 ⇒VBランタイムの改良版 |
・①WSH(Windows Script Host) ⇒Windows OSに標準で組み込まれた実行環境です。普段は意識しないかも知れませんが、WSHの働きでVBS等はダブルクリック時にスクリプトとして認識され、実行されます。 ・②IIS ・③IE(ブラウザ) |
言語の形式 | ・インタープリタ型 | ・コンパイラ型 | ・インタープリタ型 ⇒ブラウザ実行の場合:vbscript.dll ⇒コマンドライン実行の場合:cscript.exe ⇒Windows OSで実行の場合:wscript.exe |
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