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Azure Storageとは?特徴や4種類のストレージの概要をご紹介

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<目次>

(1) Azure Storageとは?特徴や4種類のストレージの概要をご紹介
 (1-1) Azure Storageとは?4種類のストレージの概要
  (1-1-1) BLOB
  (1-1-2) FILE
  (1-1-3) QUEUE
  (1-1-4) TABLE
 (1-2) 冗長性に関するオプション

(1) Azure Storageとは?特徴や4種類のストレージの概要をご紹介

(1-1) Azure Storageとは?4種類のストレージの概要

Azure StorageはAzureが提供するクラウド上のストレージサービスです。現在は「BLOB」「FILE」「QUEUE」「TABLE」の4種類のストレージが利用できます。
 
ストレージを使用するためには、まず「ストレージアカウント」と呼ばれるリソースを作成し、その配下に各ストレージサービスが紐づきます。
 
(図111)
 

(1-1-1) BLOB

(表)

種類 説明
BLOB ●概要
テキストやバイナリを格納できるので、基本的には何でも格納可能です。動画なども保存できたり、仮想マシンのバックアップに使ったり、どんな用途にも使えます。加えて、大量データにも高速アクセスできる点が強みです。
(用途例)
①ブラウザに対して直接画像やドキュメントを表示(URLがある)
②ビデオのストリーミング
③災害時のバックアップ用

●構造
BLOBストレージの配下には「コンテナ」と呼ばれる論理単位があり、ディスクをドライブに区切るようなイメージです。コンテナ配下には各ファイルが格納されています。

(イメージ)
BLOBストレージ
 ∟コンテナ
  ∟ファイル
  ∟ファイル
 ∟コンテナ
  ∟ファイル
  ∟ファイル

●アクセスTier
「アクセスTier」はデータのアクセス頻度に応じて区分分けする仕組みで、ホット⇒クール⇒アーカイブの順で値段が高い分、高パフォーマンスです。

①「ホット」:アクセス頻繁が高いデータに最適
②「クール」:アクセス頻度が低いデータを大量に格納するのに最適
③「アーカイブ」:アクセス頻度が非常に低いデータの格納に最適(最低180日はアクセスしない、レイテンシーを許容できる)

また、アーカイブ層に格納されたデータを取り出すためには「リハイドレード」(水和)と呼ばれる処理が必要です(すぐには取り出せない)。

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(1-1-2) FILE

(表)

種類 説明
FILE ●概要
クラウド上でファイル共有が可能なソリューションです。Azure Storage上に共有フォルダを作成し、インターネットを経由してアクセスする事ができます(DropBoxのようにリンクURLがある)。共有フォルダのアクセスにはWindowsのファイル共有に使われるSMBプロトコルが使用されています。但し、SMBは現在LinuxやMacOSでも使えるため、実質どのOSでも利用が可能です。

●構造
FILEストレージ
 ∟Share
  ∟ファイル&フォルダ
 ∟Share
  ∟ファイル&フォルダ

●BLOBとの違い
もしSMBプロトコルでファイル共有をしたい場合はFILEストレージを選択します。それ以外の場合はBLOBストレージを選択すると良いとされています。

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(1-1-3) QUEUE

(表)

種類 説明
QUEUE ●概要
アプリケーション部品間のメッセージングに使用される「メッセージ」を保存するための領域です。

●構造
QUEUEストレージ
 ∟QUEUE
  ∟メッセージ
  ∟メッセージ
 ∟QUEUE
  ∟メッセージ
  ∟メッセージ

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(1-1-4) TABLE

(表)

種類 説明
TABLE ●概要
キーと値で構成されたデータをクラウド上に格納するために使用します。

●構造
TABLEストレージ
 ∟テーブル
  ∟行データ
  ∟行データ
 ∟テーブル
  ∟行データ
  ∟行データ

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(1-2) 冗長性に関するオプション

Azure Storageではデータの可用性や冗長性を保つためのオプションがいくつかあります。

(表)

ローカル冗長
(LRS)
・リージョン内のデータセンターに3重にコピー
・3重のコピーは「同期」されている
・3重のコピーはそれぞれ異なる「障害ドメイン」と「更新ドメイン」に保存されます(つまり、異なる「可用性セット」に保存される)
ゾーン冗長
(ZRS)
・リージョン内の異なるデータセンターに3重にコピー(異なる「可用性ゾーン」に保存される)
・3重のコピーは「同期」されている
Geo冗長
(GRS)
・ローカルリージョン内に3重でコピー+別リージョン(ペアとなるリージョン)内にも3重でコピー
・リージョン内では「同期」されている
・リージョン間では「非同期」
・別リージョンに保存されたデータは「読み取り不可」(Microsoftによるフェイルオーバーがされない限りは不可)

読み取り専用Geo冗長
(RA-GRS)
・Geo冗長と基本同じですが、別リージョン(ペアとなるリージョン)に保存されたデータも読み取りアクセスが可能

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