<目次>
(1) CelonisのコネクタでOracle DBと接続を試した際の設定手順について
 (1-0) 概要
 (1-1) STEP1:Data Poolの設定
 (1-2) STEP2:Data Connection(DB接続)の設定
 (1-3) STEP3:Data Jobsの設定
 (1-4) STEP4:Data Modelsの設定
 (1-5) STEP5:疎通テスト
(1) CelonisのコネクタでOracle DBと接続を試した際の設定手順について
(1-0) 概要
本記事では、Oracle DB(11g)のテーブルに保持するデータをCelonisのコネクタで抽出するまでの手順を、実際の画面キャプチャとともにご紹介します。
 
(動画100)イメージ
 
●Celonisでデータを扱うための機能群
(表)
| ■設定項目 | ■概要 | 
| Data Pool | 接続設定・ジョブ・ロードデータなどを束ねて集約した論理単位 | 
| ∟Data Connection | データベースとの接続設定 | 
| ∟Data Jobs | データ抽出のためのETLジョブ | 
| ∟Extractions | データ抽出のための抽出(Extract)設定 | 
| ∟Data Models | ロードしたデータ群。 (及びそのリレーション設定)
 | 
 
 
(図153)
 
(1-1) STEP1:Data Poolの設定
・①メニューから「Event Collection」を開く
(図111①)

 
※2022年5月頃の新UIでは「Data」→「Data Integration」と選択
(図111④)

↓
・②右上の「New Data Pool」を押下し、名前を入力して「Save」を押下
(図111②)

↓
(図111③)
 
(1-2) STEP2:Data Connection(DB接続)の設定
・①左メニューより「Data Connection」を選択
(図121①)

↓
・②「New Data Connection」を押下
(図121②)
 

↓
・③今回はOracle DBと接続のため「Database」を選択
(図121③)
 

↓
・④接続情報を入力します。
⇒今回は例として「DataBase Type」=「Oracle 11g」の例をご紹介します。
 
(表1)Oracle 11gの入力項目例
 
| ①Name | 接続設定の名前を設定します(任意の名前)。 | 
| ②DatabaseType | 接続対象のデータベース種別を選択します(例は「Oracle 11g」)。 CONFIGURATION TYPEは今回は「Standard」を選択します。
 ※「Custom JDBC Connection」の場合は次のようなカスタム接続文字列を指定。
 (例)jdbc:oracle:thin:[user]/[password]@HOST:PORT:SID
 | 
| ③Host | Oracle DBサーバのホスト名を入力します。 | 
| ④Port | Oracle DBサーバでデータベースが稼働するポートの番号を入力します。 | 
| ⑤ServiceName | Oracle DBのSIDを入力します。 | 
| ⑥Username | Oracle DBのユーザー名(≒スキーマ名) (参考)
 https://rainbow-engine.com/oracle-db-create-schema/#title4
 | 
| ⑦Password | Oracle DBのパスワード | 
 
※ご参考:各番号の項目をSQL Developerの接続画面と紐づけました。入力値に困ったら参照ください。
(図121④)

↓
・⑤入力したら「Test Connection」で接続を試し、OKなら「Save」押下
(図121⑤)
 


↓
・⑥Connectionの明細行が追加された事を確認。
(図121⑥)
 
 
(1-3) STEP3:Data Jobsの設定
・①左メニューより「Data Jobs」を選択
(図131①)

↓
・②「New Data Jobs」を押下
(図131②)

 
↓
・③名前を入力し、「Data Connection」にはSTEP2で設定した接続設定を入力し、Save押下
→(例)Hospital Connectionを指定
(図131③)
 

↓
・④遷移した画面で「New Extraction」を押下します。
(図131④)
 

↓
・⑤名前を入力しSave押下
(図132①)
 

↓
・⑥抽出(Extract)するテーブルを検索&選択して「Save」を押下
(図132②)

 
(図132③)

↓
・⑦「Extract Data Job」を押下→「Execute Selection」押下し、抽出処理を実行
(図132④)
↓
(図132⑤)

 
↓
(図132⑥)

 
↓
(図132⑦)
 
 
 
(1-4) STEP4:Data Modelsの設定
・①左メニューから「Process Data Models」を選択
(図141①)

↓
・②「New Data Model」を押下
(図141②)

↓
・③名前を入力して「Save」を押下
(図141③)

 
↓
・④モデルに含めるテーブルを「Select」で選択して「Next」押下
(図142①)

 
↓
(図142②)

 
↓
・⑤Activity Tableとするテーブルを選択します。
(図143①)

 
(ポイント)
Activity Tableは①アクティビティ、②タイムスタンプ、③ケースIDを保持するテーブルの事です。プロセスマイニングにおける可視化に必須となるテーブルです。
↓
・⑥Case ID、Activity Name、Timestamp等のカラムを設定して「Finish」を押下します。
(図143②)
 

↓
(図143③)

 
↓
(図143④)

 
↓
(図143⑤)
 
 
(ポイント)
Case IDにリンクするトランザクションデータを持つテーブルの事を「ケーステーブル」と呼びます。
 
 
 
(1-5) STEP5:疎通テスト
・①遷移した画面上の「Load」ボタンを押下します
※Loadボタンが無い場合は「Data Loads」タブから「Force Complete Reload」等でロードします。
(図151①)

↓
(図151②)

 
↓
・②ロード処理が完了。
→Detailsで詳細を確認
(図151③)

 
↓
ロードした明細の件数などが確認できます。
(図151④)
 
 
(参考)DBとCelonisのデータの合致確認
念のため、Studioのテーブル等で先ほどロードしたデータを表示し、Oracle DBのテーブルと内容が一致している事も確認してみました。
 
(図152)
