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CentOS Eclipse Java Linux

CentOS7にEclipseをインストールする手順

投稿日:2021年3月16日 更新日:

<目次>

(1) CentOS7にEclipseをインストールする手順
 (1-1) JDKのインストール
 (1-2) Eclipse資源のダウンロード
 (1-3) Eclipseのインストール
 (1-4) EclipseのGNOME用ランチャーの作成
 (1-5) Javaプログラム疎通確認(HelloWorld)

(1) CentOS7にEclipseをインストールする手順

(1-1) JDKのインストール

JDKをLinux上でダウンロード(wgetコマンド)するために、まずはローカルのPC(私はWindows)からOracleのサイトに遷移してJDKのダウンロードURLをコピーします。このコピーしたURLを後の手順のコマンドで使用します。

①サイトにアクセス

・下記URLにアクセスします。

 

・中央付近の「JDK Download」を選択します。
(図111)

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②URLをコピー

一覧の中からご自身のバージョンに合ったDownloadを右クリックし「リンクのアドレスをコピー」を選択します。
 
(図112)
 

③wgetコマンドの実行

■TeraTerm等でログイン
先ほどコピーしたURLでwgetするために、TeraTerm等でサーバにログインします。
 
(図113)

■wgetコマンド実行
wget --no-check-certificate --no-cookies - --header ""Cookie: oraclelicense=accept-securebackup-cookie"" https://download.oracle.com/otn-pub/java/jdk/15.0.2%2B7/0d1cfde4252546c6931946de8db48ee2/jdk-15.0.2_linux-x64_bin.rpm

 

「`jdk-15.0.2_linux-x64_bin.rpm’へ保存完了」のようなメッセージが表示されたらOKです。
(図114)

念のため、rmpファイルがあるか?チェックします。
$ ls -la jdk*
(図115)

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④JDKのインストール

・rpmコマンドで先ほどダウンロードした資源を指定し、インストールを実行します。

$ sudo rpm -ivh jdk-15.0.2_linux-x64_bin.rpm

(図116)

・インストール完了の確認
確認のため、インストールされたJavaのバージョンをコマンドでチェックします。
$ java -version

(図117)

(出力結果例)

java version "15.0.2" 2021-01-19
Java(TM) SE Runtime Environment (build 15.0.2+7-27)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 15.0.2+7-27, mixed mode, sharing)

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(1-2) Eclipse資源のダウンロード

JDKのインストールが出来たので、次はEclipseのダウンロードを行います。

①ダウンロードサイトにアクセス

https://www.eclipse.org/downloads/packages/

②ご自身の目的に合ったものをダウンロード

・今回の場合は「Java EE」を使う予定があり、LinuxOSへのダウンロードのため、「Eclipse IDE for Enterprise Java Developers」の「Linux x86_64」を選択します。
(図121)

※もし図のような画面が出て来ない場合「Eclipse java download linux 64 bit」等で検索すると、その時点の最新版が出てくるはずです。

・DownLoadを押下すると、資源のダウンロードが始まります。
(図122)

(図123)

※選択する際のポイント
「どのパッケージにするか?」と「どのOS用のにするか?」の2点が主だと思います。Javaの場合おおよそ次の2つの選択肢になるかと思いますが、基本的には「Enterprise」の方を選択した方が色々な機能が使えて後々も便利だと思います。
 

(表:通常版とEnterprise版の違い)

パッケージ 概要
Eclipse IDE for Java Developers Java開発のためのパッケージです。

基本的なJava開発は行えますが、エンタープライズ向けの機能(Java EE、JavaScript等)は含まれておりません。

Eclipse IDE for Enterprise Java Developers エンタープライズWebアプリ開発(Springフレームワーク等を利用した規模のJava開発)のためのパッケージです。

「Eclipse IDE for Java Developers」との大きな違いは、以下のようなエンタープライズ向け開発機能が含まれている点です。

①Eclipse Java EE Developer Tools
②JavaScript Development Tools

(まとめ)

パッケージ Java
開発
Java EE
開発
JavaScript
開発
Eclipse IDE for Java Developers ○(YES) ×(NO) ×(NO)
Eclipse IDE for Enterprise Java Developers ○(YES) ○(YES) ○(YES)

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(1-3) Eclipseのインストール

ここからは先程ダウンロードしたEclipse資源を使ってインストールをします。

①サーバへのアップロード

TeraTermのSSH SCP機能等で、ファイルをサーバの任意のパスにアップロードします(例では「/tmp_rainbow」というディレクトリに送っています)。

(図131)①資源をサーバにアップロード

(図131)②資源をサーバにアップロード(実行中)

(図131)③資源をサーバにアップロード(完了)

②インストールフォルダの作成

Eclipseをインストールするフォルダを任意の名前で作成します。例は「統合開発環境」にちなんで「ide」と命名しています。

sudo mkdir /ide

(図132)

③Eclipseのインストール実行

tarコマンドでインストールを行います。その際に「-C」オプションで先程作ったインストール用フォルダを指定します。

sudo tar xvzf /tmp_rainbow/eclipse-jee-2020-12-R-linux-gtk-x86_64.tar.gz -C /ide

(図133)

(図134)tarコマンド完了

④インストール確認

インストールが完了すると、指定したフォルダ配下に「eclipse」フォルダが作成されます。

(図134)

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(1-4) EclipseのGNOME用ランチャーの作成

デスクトップ環境からEclipseをすぐに立ち上げるためのデスクトップアイコンを作成します(※長くなるので別記事に切り出し)。

GNOMEのランチャー設定手順

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(1-5) Javaプログラム疎通確認(HelloWorld)

①Eclipseを起動
先程追加した「お気に入り」からEclipseを起動します。

(図151)

②Workspaceの指定
次にWorkspace(Eclipseのプロジェクト等が配置されるパス)を指定しますが、デフォルトでは「/home/[インストールユーザー]/eclipse-workspace/」のようなパスになっていますので、問題なければLaunchを押下します。

(図152)①Workspace指定

(図152)②初期画面の表示

③プロジェクトの作成
HelloWorldのためのJavaプロジェクトを作成します。初回起動時は左側の「Project Explorer」にプロジェクトが1つもなく、各種プロジェクトを作成するためのリンクが貼られています。

その中から「Create a project」を選択します。

(図153)

④プロジェクトの種類の選択
「Select a wizard」画面で「Java Project」を選択して「Next」を押下します。

(図154)

⑤プロジェクト情報の入力
「Create a Java Project」画面でプロジェクト名を入力して「Finish」を押下します。

(図155)

⑥クラスの追加
次はプロジェクト内に新規に「クラス」を追加します。

左側のProject Explorerで先程作成した「TestProject2021」を展開し、中の「src」フォルダで右クリック⇒New⇒Classと選択します。

(図156)

⑦クラス情報の入力
任意のパッケージ名とクラス名を入力し「Finish」を押下します。

(図157)

⑧HelloWorld用のプログラム記述
作成したクラスファイルにHelloWorldを出力するプログラムを記述します。

public static void main(String args[]){
	System.out.println("HelloWorld");
}

(図158)

⑨疎通チェック
プログラムの記述ができたら、左上の方にある緑色の△マークのボタンを押下して「Run As」⇒「Java Application」を選択して実行します。

正常に動作すれば、コンソールに「HelloWorld」が表示されるはずです。

(図159)

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