(1) ノートパソコンのモバイルバッテリーの飛行機への持ち込み制限について
(1-1) モバイルバッテリーの持ち込みルール
(1-1-1) 国内線
(1-1-2) 国際線
(1-2) 参考:リチウムイオン電池の持ち込み制限の「背景」
(1) ノートパソコンのモバイルバッテリーの飛行機への持ち込み制限について
(1-1) モバイルバッテリーの持ち込みルール
ノートPC等を充電するための「モバイルバッテリー」の場合は「予備電池」という扱いになり、「電子機器本体(ノートPCやスマホ)」よりも条件が厳しく、同じリチウムイオン電池であっても「モバイルバッテリー」の場合は殆どの航空会社で「預け入れは不可」で、「機内持ち込み」にも制限があります(下表ルール)。そのため、誤ってスーツケースに入れたままにしてしまうと破棄されてしまう可能性が高いため、注意が必要です。
(1-1-1) 国内線
(表1)国内線の持ち込み制限一覧
航空会社 | 区分 | (1) 機内持ち込み | (2) 預け入れ |
日本航空(JAL) 全日本空輸(ANA) ソラシドエア スターフライヤー AIRDO ジェットスター ピーチ スカイマーク バニラエア |
100Wh未満 (27,027mAh未満) |
○ | × |
100Wh以上~160Wh以下 (27,027mAh以上~43,243mAh以下) |
○ (※2個まで) |
× | |
160Wh超 (43,243mAh超) |
× | × |
(1-1-2) 国際線
(表2)国際線の持ち込み制限一覧
※細かいですが「100Wh以下」とする所と「100Wh未満」とする所とがあるので、分けて記載しています。
航空会社 | 区分2 | (1) 機内持ち込み | (2) 預け入れ | |
エアアジア カンタス航空 キャセイパシフィック航空 シンガポール航空 大韓航空 チャイナエアライン 中国国際航空 デルタ航空 ブリティッシュエアウェイズ ユナイテッド航空 ルフトハンザドイツ航空 |
100Wh以下 (27,027mAh以下) |
○ | × | ※注意事項 ・エアアジア ⇒2個制限あり ・エアカナダ ⇒20個制限あり ・キャセイパシフィック航空 ⇒20個制限あり ・シンガポール航空 ⇒20個制限あり ・大韓航空 ⇒20個制限あり ・チャイナエアライン ⇒20個制限あり ・デルタ航空 ⇒20個制限あり ・ブリティッシュエアライン ⇒4個制限あり ・ルフトハンザドイツ航空 ⇒2個制限あり |
100Wh超~160Wh以下 (27,027mAh超~43,243mAh以下) |
○ (※2個まで) |
× | ほぼ全ての航空会社で「2個まで」の制限あり
———— |
|
160Wh超 (43,243mAh超) |
× | × | ほぼ全ての航空会社で不可 | |
アメリカン航空 エールフランス航空 KLMオランダ航空 ジェットスター航空 中国東方航空 |
100Wh未満 (27,027mAh未満) |
○ | × | ※注意事項 ・アメリカン航空 ⇒4個制限あり ・エールフランス航空 ⇒20個以上は要許可 ・ジェットスター航空 ⇒20個制限あり |
100Wh以上~160Wh以下 (27,027mAh以上~43,243mAh以下) |
○ (※2個まで) |
× | ほぼ全ての航空会社で「2個まで」の制限あり ———— ※注意事項 ・エールフランス航空 ⇒要許可 ・KLMオランダ航空 ⇒要許可 (※KLM Customer Contact Centre宛て) ・中国東方航空 ⇒要許可 ・ジェットスター航空 ⇒要許可 |
|
160Wh超 (43,243mAh超) |
× | × | ほぼ全ての航空会社で不可
———— |
(1-2) 参考:リチウムイオン電池の持ち込み制限の「背景」
「リチウムイオン電池」は様々な電子機器に内蔵されています。
(代表的なリチウムイオン電池搭載製品)
スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、タブレット、腕時計、携帯ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、DVDプレイヤー、計算機など
その一方で「リチウムイオン電池」は衝撃や温度変化等によって発熱・発火する恐れがある事が分かっています。実際にバッテリーが膨らんだり、発火や爆発を起こした事例も報告されており注意が必要です。
加えて、スーツケースなどに入っている場合は貨物室に置かれている可能性が高いため、万が一発火したケースなどで発見が遅れてしまう懸念があり、最悪のケースは人命にも影響があります。そうした事態を防ぐためにも「預け入れ」は全区分で「不可」となっています。