<目次>
(1) 年末調整の計算方法について流れをご紹介
(1-1) 年末調整の計算の流れ
(1) 年末調整の計算方法について流れをご紹介
(1-1) 年末調整の計算の流れ
(図111)
(表1)年末調整の計算の流れ
段階 | 説明 |
①給与収入 | 年間(1月1日~12月31日)の給与・賞与の合計額です(いわゆる「年収」) |
②給与所得 | 上記①から必要経費相当(=給与所得控除)を控除(差し引く)した金額です。 給与所得控除の金額は、年収に応じて段階的に(表2)のように変動します。 |
③課税給与所得 ⇒「納税者」が申告 |
上記②から以下の控除額を差し引いた金額です。 ・扶養控除申告 ・配偶者特別控除申告 ・保険料控除申告 この金額が所得税の計算のベースとなります。 (参考) |
④所得税額 | 上記③の金額に「税率」を掛けて算出した金額です。 税率は国税庁の公式ページに掲載されています。 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm |
⑤年調所得税額 |
上記④の金額に住宅ローン控除(=住宅借入金等特別控除)を差し引いた金額です。 |
⑥年調年税額 | 上記⑤に復興特別所得税率(2.1%)を加算した金額です。東日本大震災からの復興に必要な財源を確保するために、2013年より創設された新しい税金で、2037年12月31日まで継続予定です。 |
(表2)給与所得控除の速算表
[ ①給与収入=年収 ] (⇒源泉徴収票の「支払金額」) |
[(A) 給与所得控除] |
~1,625,000円まで | 550,000円 |
1,625,001円~1,800,000円まで | 収入金額×40%-100,000円
(例)上限と下限 |
1,800,001円~3,600,000円まで | 収入金額×30%+80,000円
(例)上限と下限 |
3,600,001円~6,600,000円まで | 収入金額×20%+440,000円
(例)上限と下限 |
6,600,001円~8,500,000円まで | 収入金額×10%+1,100,000円
(例)上限と下限 |
8,500,001円~ | 1,950,000円 |
(表3)所得税の税率速算表
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 | (例)レンジの所得税上限&下限 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 | 1,949,000円×5%=97,450円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 | 1,950,000円×10%-97,500円=97,500円 3,299,000円×10%-97,500円=232,400円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 | 1,950,000円×20%-427,500円=232,500円 3,299,000円×20%-427,500円=962,300円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 | 6,950,000円×23%-636,000円=962,500円 8,999,000円×23%-636,000円=1,433,770 円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 | 9,000,000円×33%-1,536,000円=1,434,000円 17,999,000円×33%-1,536,000円=4,403,670円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 | 18,000,000円×40%-2,796,000円=4,404,000円 39,999,000円×40%-2,796,000円=13,203,600円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |