<目次>
(1) Azureのリージョンとは?概要や選ぶ時の基準についてご紹介
(1-1) データセンターとは?
(1-2) リージョンは世界中に分散している
(1-3) リージョンの選択基準
●リージョン決定の判断補助①:Azureスピードテスト
●リージョン決定の判断補助②:各リージョンで利用可能なサービス検索
●リージョン決定の判断補助③:どの国に対してサービスを提供するか?
(1-4) 備考:特殊なリージョンについて
(1) Azureのリージョンとは?概要や選ぶ時の基準についてご紹介
「リージョン」は複数のデータセンターを高速ネットワークで繋いだ「DCのグループ」の事です。
(図100)
(1-1) データセンターとは?
データセンターは各種サービス(SQL、WEBサービス、仮想マシンなど)をホストする物理的なサーバ群をホストするのがデータセンターです。それらのサーバ群の電源管理、冷却管理、ネットワーク提供などの役割を担っています。
(1-2) リージョンは世界中に分散している
リージョンに属するデータセンターは1個のものから複数個のものまで様々あり、Azureのリージョンは世界各国に分散しています。2020年7月時点ではおおよそ次のような分布になっています。
北米 | 15ヶ所 |
南米 | 1ヶ所 |
アフリカ | 2ヶ所 |
ヨーロッパ | 22ヶ所 |
アジア | 13ヶ所(日本に1ヶ所) |
オーストラリア | 5ヶ所 |
(1-3) リージョンの選択基準
Azureではサービスを購入する際などに、必ず「リージョン」の場所の選択が必須項目となっています。
●リージョン決定の判断補助①:Azureスピードテスト
●リージョン決定の判断補助②:各リージョンで利用可能なサービス検索
●リージョン決定の判断補助③:どの国に対してサービスを提供するか?
複数リージョンへのアプリケーションのデプロイ(リージョンを跨いだデプロイ)は、世界中の拠点に居るユーザに対応するための構成としては最善ですが、データセンターの障害に対応するための対策として不適切です。
例えば、日本のリージョン内のデータセンターで障害が起きたからといって、シンガポールのリージョン内のデータセンターにあるアプリケーションに切り替えると、大きなレイテンシーが発生するため、通常このようなケースではリージョン内の「可用性ゾーン」に分散させる事で障害対策をします。
「可用性ゾーン」は同一リージョン内でも地理的に分散された場所に配置されたデータセンターの事です。
(1-4) 備考:特殊なリージョンについて
リージョンの中にはいくつか特殊なものがあり、例えば下記のようなものです。これらのリージョンではMicrosoftがサービスを提供しつつも、データセンターの管理・運用は独自で実施しているような特殊な形態になります。