<目次>
(1) Anaplanとは?コネクテッドプランニング(コンセプト)と絡めてご紹介
(1-1) Anaplanとは?
(1-2) Anaplanで実現する「コネクテッドプランニング」について
(1-3) Anaplanなら計画業務の悩みが解消できる
(1) Anaplanとは?コネクテッドプランニング(コンセプト)と絡めてご紹介
(1-1) Anaplanとは?
2006年にサンフランシスコで創業したソフトウェア会社です。Anaplanの社名の由来は「Analytics+Planning」から来ており、特に後者のPlannning(計画)に非常に強みを持つクラウドベースの計画業務を支援するソリューション(SaaS)である「Anaplan」を提供しています。本記事ではAnaplanとは?について、筆者の理解をご紹介します。
(注意)
※あくまで筆者個人の見解であり非公式なものですので、ご参考程度にお願いします。
●スプレッドシートでこんな悩みありませんか??
Anaplanの良さを素早く捉えるためには、まずはAnaplanを導入する事で解決出来る、良くある問題点をいくつかご紹介したいと思います。
・①ファイル連携が手間(≒鮮度が低い)
・事業計画を集約する際に、各部署への雛形スプレッドシートの配布&集計するのが手間・・
(図100①)
・②データ変更が大変
・雛形に列や行を追加したいが、配布済みの全てのファイルに修正が必要・・
・雛形の表の構成をガラッと変更したいが、配布済みの全てのファイルに修正が必要・・
(図100②)
・③多次元データが扱いにくい(行・列・シート・ブック)
通常のスプレッドシートで表している3次元データがあるとします。例えば、各営業担当の毎日の売上を管理するExcelを考えてみます(行=商品、列=日付、タブ=店舗)。行、列、タブ(シート)で3次元です。Anaplanではこのようなデータを「多次元モデル」と表現しています。
(図100③)
さて、Excelの場合、店舗が100店舗あったら、このシートを100店舗分コピー等で作る必要がありますが、この作業は非常に手間となってしまいます(VBAでも可能だが、それもやや手間)。
少し先取りすると、Anaplanでは「店舗リスト」を登録する事で、プルダウン形式で店舗が選択できるようになります。通常VBAの実装が必要となる処理が、Anaplan標準の機能で非常に手軽に実施できる利便性があり、データの拡張性や変更に対して柔軟に対応できる所が非常に強いと感じました(利便性の一部に過ぎないでしょうが)。
(1-2) Anaplanで実現する「コネクテッドプランニング」について
Anaplan社が提唱している考え方で「計画関連のデータをクラウド上で一元管理」を実現することで「データドリブンな素早い意思決定」を支援するという思想です。
・AsIs例
(図111①)
↓
↓
・ToBe例
(図111②)
(1-3) Anaplanなら計画業務の悩みが解消できる
上記の考え方を踏まえた上でAnaplanの機能を非常にざっくり表現すると、クラウド上でExcelに似た表データ・数式・階層構造データの集合体(AnaplanではModelと呼ぶ)を中核データとして保持して、それをUI/UX上でチャートやグリッドや各種グラフ等を通じて柔軟に表示&入力を可能にする事で、変化に強いデータドリブンな事業計画等に活かす事ができます。
ポイントとしては、やはり「全てのデータがほぼリアルタイムに連携する」ことと、それによりラインや部署ごとのバラバラの計画から「全てがリンクしている&整合性の取れている&鮮度の高い『全社計画』」が実現できます。
経営層としても、全ての情報がリアルタイムに繋がる事で、経営判断に必要な情報が鮮度高く・正確に集まるため、将来の見通しや判断がし易くなります。
現場レベルとしても、通常のExcelでは時間が掛かる変更(表の要素を組み替える等)も大量データに対して一瞬で行えますので、スプレッドシートの困り事(配布や集計の手間、変更による手戻り)がなくなり、工数削減にも繋がります。
加えて、内訳データ→元データへの反映やその逆も素早く行えるため、トップダウン/ボトムアップ双方から計画可能です。