(1) CloudLinuxとは?CentOSとの違いも交えてご紹介
(1-1) CloudLinuxとは?
(1-2) CloudLinuxのメリット・デメリット
(1-3) CloudLinuxの利用シーン
(1) CloudLinuxとは?CentOSとの違いも交えてご紹介X
(1-1) CloudLinuxとは?
CentOSをベースにしたOSで、主に共有サーバをより「安定」「安全」にすべく作られたOSです。レンタルサーバのOSとしても広く採用されています。
(基本情報)
OS名 | CloudLinuxOS |
OSの系統 | Unix系(Linux) |
ベースとなるOS | CentOS |
開発元 | CloudLinux, Inc. |
パッケージ管理 | RPM |
カーネル部品 | OpenVZ |
(1-2) CloudLinuxのメリット・デメリット
(1-2-1) メリット①:安定性・独立性が高い
(1-2-2) メリット②:セキュリティ性が高い
CloudLinuxでは「CageFS」と呼ばれる技術を用いて、各顧客(ユーザー)のファイルシステムを完全に分割しているため、他ユーザのファイル等を見る事は出来ないようになっています。このため、あるユーザのLVEが攻撃されても、他ユーザには影響が出ない作りになっています。
(1-2-3) メリット③:利用状況が把握しやすい
CloudLinuxは「cPanel」と呼ばれる、サイト管理を容易にするGUIベースのコントロールパネルです。cPanelを使うと、リソースの使用状況を正確に把握する事ができます。この情報は、VPSに移行するかどうか?の判断などにも役に立ちます。
(図123)cPanelコンソールの例
(1-2-4) デメリット①:リソース制限がある
メリットの裏返しになってしまいますが、リソースの制限があるため、高負荷な処理は制限があります。例えば、複数のPHPプロセスや重たいプロセスを流すと、リソースの上限に達する可能性があるため、そうした処理をしたい方にはやや不足かも知れません。
(1-2-5) デメリット②:ライセンスが有償である
CentOSは完全に無償で利用できますが、CloudLinuxは利用するためにはライセンスが必要で、おおよそ$14/月の費用が掛かります。ただし、レンタルサーバにおいては、サーバの使用代金の中に含まれているため、サーバを借りるエンドユーザとしては余り意識する価格ではないかも知れません。
(1-3) CloudLinuxの利用シーン
複数の顧客(ユーザ)間でリソース(CPU、メモリ、ディスクなど)を共有する場合に適しています。逆に高負荷を要求する少ないサイトをホストする場合は、CentOS等の方が適しています。ですので、サーバのリソースを数百単位のユーザで共有するレンタルサーバサービスを提供する場合は、CloudLinuxが選ばれる事が多いです。