Rainbow Engine

IT技術を分かりやすく簡潔にまとめることによる学習の効率化、また日常の気付きを記録に残すことを目指します。

Linux

Linux基礎コマンド(第3回) rm・cat・head・tail

投稿日:2017年2月26日 更新日:

初めてLinuxを触る人向けにTeraTermのログイン方法からコマンドを入力する方法まで数回にわたり解説していきます。本記事はその第3弾です!第1弾の記事はこちら(第1弾)で、第2弾の記事は
こちら(第2弾)
です。

(0)目次&概説

(1) 今回紹介するコマンドまとめ
(2) 「rm」コマンド
(3) 「cat」コマンド
(4) 「head」コマンド
(5) 「tail」コマンド

(1) 今回紹介するコマンドまとめ

第3回でご紹介するコマンドの概要を一覧表にまとめたものを紹介します。

コマンド オプション 説明 区分
rm ファイルを削除するコマンド。
rm [ファイル名]
第三回
-i ファイルを削除する際に問い合わせてから削除する。
rm -i [ファイル名]
-r ディレクトリごと削除するコマンド。
rm -r [ファイル名]
cat なし ファイルを参照するコマンド。
cat [ファイル名]
head -[数字] ファイルの内容を先頭から指定した行数まで
表示するコマンド。例えば25行表示する場合は
head -25 [ファイル名]
tail -[数字] ファイルの内容を末尾から指定した行数まで
表示するコマンド。例えば25行表示する場合は
tail -25 [ファイル名]

目次にもどる

(2) 「rm」コマンド

”rm”はファイルやディレクトリを削除するコマンドです。Windowsではファイル・フォルダを「右クリック」+「削除(D)」する操作に相当します。下記の構文中の[削除対象が属するディレクトリ]は絶対パス・相対パスのいずれも指定可能です。

/* 通常のファイル削除 */
rm [削除対象が属するディレクトリ]/[削除対象のファイル・ディレクトリ名]

/* 「-i」オプション=削除して良いか?を問い合わせてからファイルを削除 */
rm -i [削除対象が属するディレクトリ]/[削除対象のファイル・ディレクトリ名]

/* 「-r」オプション=ディレクトリごと削除 */
rm -r [削除対象が属するディレクトリ]/[削除対象のファイル・ディレクトリ名]

(2-1) 通常のファイル削除(絶対パスの例)

ディレクトリは絶対パス(フルパス)で「/tmp/RainbowPlanet_2/Monster_001-0025.txt」と表現しています。

(2-2) 「-i」オプション(相対パスの例)

ディレクトリは相対パス(現在ディレクトリ「/tmp/RainbowPlanet_2」から見たパス)で「./Monster_001-0025.txt」と表現しています。 「-i」オプションを入力すると、次の行で本当に削除して良いかを「rm: remove 通常ファイル ‘./Monster_001-025.txt’? 」と聞いてきます。削除してOKなら「y」をNGなら「n」を入力します。

(2-3) 「-r」オプション(相対パスの例)

目次にもどる

(3) 「cat」コマンド

”cat”は色々な用途がありますが、頻度の高い使い方としては「ファイルの内容をコンソールに表示して見る」ためのコマンドです。コンソールに表示されるため、画面に収まりきらない長いファイル等だとスクロールが発生するため適しません。よって短いファイルの閲覧に適していると言えます。

下記の構文中の[削除対象が属するディレクトリ]は絶対パス・相対パスのいずれも指定可能で、例では相対パスを用いています。

/* cat [確認対象が属するディレクトリ]/[確認対象のファイル名] */
cat ./Monster_001-025.txt

目次にもどる

(4) 「head」コマンド

”head”はファイルの内容を先頭から指定した行数まで表示するコマンドです。

(4-1) 指定行数表示

例えば先頭から25行表示する場合は下記の様に記述します。

/* head -n [表示行数] [ファイル名] */
head -n 25 /tmp/RainbowPlanet_2/Monster_001-050.txt

(4-2) 複数ファイル指定表示

複数ファイルを指定して、それぞれの先頭の複数行を指定することも可能です。

/* head -n [表示行数] [ファイル名①] [ファイル名②] */
head -n 15 ./Monster_001-050.txt ./Monster_051-100.txt

(4-3) ワイルドカード指定表示

上記に加え、ファイルの指定をワイルドカードで行うことが出来ます。

/* head -n [表示行数] [ファイル名(ワイルドカード)] */
head -n 15 ./Monster_0*

目次にもどる

(5) 「tail」コマンド

“tail”はファイルの内容を末尾から指定した行数まで表示するコマンドです。

(5-1) 指定行数表示

例えば末尾から25行表示する場合は「-n」オプション下記の様に記述します。

/* tail -n [表示行数] [ファイル名] */
tail -n 25 /tmp/RainbowPlanet_2/Monster_001-050.txt

(5-2) 複数ファイル指定表示

複数ファイルを指定して、それぞれの先頭の複数行を指定することも可能です。

/* tail -n [表示行数] [ファイル名①] [ファイル名②] */
tail -n 15 ./Monster_001-050.txt ./Monster_051-100.txt

(5-3) ワイルドカード指定表示

上記に加え、ファイルの指定をワイルドカードで行うことが出来ます。 例えば25行表示する場合は下記の様に記述します。

/* tail -n [表示行数] [ファイル名(ワイルドカード)] */
tail -n 15 ./Monster_0*

目次にもどる

以上です。

Adsense審査用広告コード


Adsense審査用広告コード


-Linux

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

Linux(CentOS7)にTomcatをインストールする手順について

(0)目次&概説 (1) 記事の目的/前提 (2) 実施手順  (2-1) Tomcat用ユーザ/グループ作成  (2-2) 資源のダウンロード  (2-3) 資源の解凍  (2-4) 資源に必要権限 …

Linuxのテキスト入力で日本語が文字化けした時の対処法と解説

Linuxのテキスト入力等で日本語が文字化けした時の対処方法を紹介します。 (0)目次&概説 (1) 障害・不具合の概要 (2) 文字化けの対処法 (3) 解説(文字コードについて) (1) 障害・不 …

Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例

<目次> (1) Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例  (1-1) APサーバの全体像  (1-2) APサーバの構築手順  (1-3) 各手順のURL (1) Linuxでアプリケ …

Linux:定期的に再起動するスクリプト

Linuxサーバーを定期的に再起動するスクリプトを紹介します。定期的に再起動するという処理はシステム構築においては、運用の中で定義される「死活監視」に関連してくる話になります。 ●シェルとは?シェルス …

Linux系OSのパッケージ管理システム(rpmやyum)及びリポジトリ(epel)について

(0)目次&概説 (1) 記事の目的  (1-1) 目的  (1-2) 前提条件 (2) rpm(パッケージ管理システム)  (2-1) rpmとは?  (2-2) rpmコマンド(追加・更新・削除) …

  • English (United States)
  • 日本語
Top