(1) C#でファイルの存在チェックを行う方法
(1-1) 構文
(1-2) サンプルプログラム
(1) C#でファイルの存在チェックを行う方法
(1-1) 構文
(構文)
if (!File.Exists([ファイルパス])) { //[存在しない場合の処理]; } else { //[存在する場合の処理]; }
(説明)
FileクラスのExistメソッドを使う事で、ファイルの存在チェックができます。結果がboolean型で返ってくるので、結果に応じて「存在する場合」の処理(構文ではelse文)と「存在しない場合」の例外処理(構文ではif文)を記述していきます。
(1-2) サンプルプログラム
(サンプルプログラム)
using System; using System.Collections.Generic; using System.IO; using System.Linq; using System.Text; using System.Threading.Tasks; namespace FileExistanceCheck { class Class1 { static void Main(string[] args) { try { //##(1)最初の引数(ファイルパス)を取得 //## ・argsの前の「@」は文字列のエスケープ処理をせずに済むための接頭辞 //## ・Trim()メソッドで先頭と末尾のスペースを削除 string inputFileName = @args[0].Trim(); //##(2)FileクラスのExistメソッドで指定パスのファイル存在チェック //## ⇒もし存在しない場合はエラーメッセージを出力 if (!File.Exists(inputFileName)) { Console.WriteLine("Error : {0} file does not exist", inputFileName); } //## ⇒もし存在する場合はファイルを開く else { File.Open(inputFileName, FileMode.Open); } } //##(3)IOException例:ファイルパスが存在しないなど catch (IOException e1) { Console.WriteLine("IOException: "+e1.Message); } //##(4)引数のインデックスが範囲外になるケースなど catch (IndexOutOfRangeException e2) { Console.WriteLine("IndexOutOfRangeException: " + e2.Message); } catch (Exception e3) { Console.WriteLine(e3.Message); } } } }
(補足)
・「@」についてもう少し詳細に知りたい方は別記事「C#で文字列の前に付いてるアットマーク「@」について」をご参照ください。
・引数を与える画面の開き方については別記事「C#のコンソールアプリで引数を与えて実行する方法」をご参照ください。
(図121)実行結果:正常終了
プロジェクトの引数には存在するファイルを指定して実行するとelse文に入る
(図122)実行結果:IndexOutOfRangeException
引数には存在するファイルを指定し、引数を取り出す際のインデックスに存在しない値を指定するとIndexOutOfRangeExceptionが発生。