(1) IPアドレスからドメイン名を割り出す「逆引き」について
(1-1) 逆引きの概要
(1-2) 逆引きの確認手順
(1-3) 補足:Linux系OSにおける手順について
(1-4) 補足:逆引きの仕組みについて
(1) IPアドレスからドメイン名を割り出す「逆引き」について
(1-1) 逆引きの概要
「IPアドレス」から「ドメイン名」を割り出す事を一般的に「逆引き」と呼んでいます(※反対に「ドメイン名」から「IPアドレス」を割り出す事を「正引き」と呼びます)。
(1-2) 逆引きの確認手順
DNSサーバが利用できる場合は、「IPアドレス」から「ホスト名」を調べる(逆引き)には「nslookup」コマンドを使用する方法がおススメです。
①cmdを開く
Windowsの検索窓から「cmd」と検索して、右クリックで「管理者として実行」で開きます。
(図121)
②コマンドの実行
nslookup [IPアドレス]
(実行結果例)
>nslookup 211.59.28.100 サーバー: UnKnown Address: 192.168.60.200 名前: ik1-411-37776.vs.sakura.ne.jp Address: 211.59.28.100
③結果の確認
実行結果の中から「名前」と書かれた行を探します。問い合わせしたIPアドレスの隣にある「名前」の行が、今回知りたいホスト名になります。
(図122)
(1-3) 補足:Linux系OSにおける手順について
ちなみに、この手順はLinuxにおいてもほぼ同じです。
①サーバにログイン(SSHで接続)
TeraTermやPuttyといったSSH接続用のソフトでログインします。
②コマンドの実行
⇒Windowsの時と基本は同じです
③結果の確認
⇒Windowsの時と基本は同じです
「name = 」という行にホスト名が書かれている点はWindowsと似ていますが、Linuxで違うのは結果レコードの表記が異なっており、最初にIPアドレスの4つのオクテットを逆に並べた値から始まり、それに続く形で「.in-addr.arpa」の文言が表示されています。この「.in-addr.arpa」については、次の(1-4)で補足します。
(結果行イメージ)
[IPアドレスのオクテットを逆に並べた値].in-addr.arpa name = [問い合わせしたIPのホスト名]
(1-4) 逆引きの仕組みについて
逆引きのゾーン(DNSが管理するドメインの範囲)を表す「in-addr.arpa」というドメインを使って逆引きを行います。
このドメインにおいては、IPアドレスは「NNN.NNN.NNN.NNN.in-addr.arpa」の形式で表現され、PTRレコードと呼ばれる、逆引きのためのレコードが登録されています。
170.168.1.10
10.1.168.170.in-addr.arpa. IN PTR dns1.example.org.