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IT技術 (Technology)

Interstage Application ServerにJavaのWebアプリ(Servlet)をデプロイする流れ

投稿日:2021年9月10日 更新日:

 

<目次>

(1) Interstage Application ServerにJavaのWebアプリ(Servlet)をデプロイする流れ
 (1-1) STEP1:EARファイル/WARファイルの作成
 (1-2) STEP2:WU(ワークユニット)の作成&起動
 (1-3) STEP3:資源のデプロイ(WARやEAR)
 (1-4) STEP4:疎通確認

(1) Interstage Application ServerにJavaのWebアプリ(Servlet)をデプロイする流れ

本記事ではJava EEのアプリをInterstage上で動作させる時に作るIJServer WU(ワークユニット)の作成~アプリデプロイの手順について備忘のためメモを残します。
 
(前提)
・Java EEのWebアプリケーションを作成済み
・InterstageのIJServer WU(ワークユニット)の定義ファイルが準備済み

(1-1) STEP1:EARファイル/WARファイルの作成

デプロイするアプリケーションのEARファイル/WARファイルの作り方については、下記をご参照ください。
 
 

(1-2) STEP2:WU(ワークユニット)の作成&起動

●WU(ワークユニット)の作成

今回はIJServerのWU(ワークユニット)を作成するため、通常のWUで使う「isaddwudef」コマンドではなく、下記コマンドを実行します。
 
(構文)
/opt/FJSVj2ee/bin/isj2eeadmin ijserver -a -f [WUの定義ファイル名]
「-a -f [WUの定義ファイル名]」のオプション指定でIJServerの「新規追加」ができます。
 
(例)
/opt/FJSVj2ee/bin/isj2eeadmin ijserver -a -f WU02_ijserver.xml
(参考)
 

●WU(ワークユニット)の起動

・①作成したWU(例:RAINBOWSAMPLE)を「isstartwu」コマンドで起動します。
(構文)
$ isstartwu [WU名]
 
(例)RAINBOWSAMPLEのWUを起動
$ isstartwu RAINBOWSAMPLE
 
(参考)
 
・②WUの一覧に表示されるか?を「islistwu」コマンドで確認します。
(構文)
$ islistwu [-a] [-e] 
 
「-a」で未起動も含めて表示、「-e」で縮退中も含めて表示する任意オプションです。今回は全量見たいので、両方のオプションを指定して実行します。
 
(例)
$ islistwu -a -e
 
(参考)
 

(1-3) STEP3:資源のデプロイ(WARやEAR)

●デプロイコマンド

(構文)
/opt/FJSVj2ee/bin/ijsdeployment -n [WU名] -f [earファイル名]

 

(例)
/opt/FJSVj2ee/bin/ijsdeployment -n WU02 -f dst2.ear -r
(表)引数の意味
-n name 配備対象となるIJServerのWU名(ワークユニット)を指定します。

(補足)IJServerとは?
Java EE(サーブレットやJSPなど)の実行環境となるServeltコンテナに加え、EJBコンテナ(Enterprise Java Beansを実行するためのサーバ)を内包した論理的な単位になります。IJServerはInterstageのWU(ワークユニット)上で動作します。

-f filepath 配備対象ファイルのパスを指定します(絶対パス/相対パス)。配備可能なファイルの種類は以下の通りです。

・EARファイル
・WARファイル
・ejb-jarファイル(Enterprise Java Beansのjar=Javaクラスの集合体)
・RARファイル

(参考)EAR・WAR・JARの違いについて

-r アプリが既に配備済みで、上書きで配備する場合に指定します。

●デプロイ結果の確認

デプロイを行うと次のようなディレクトリに「.war」や「.ear」が配備されるはずです。
 
/opt/FJSVj2ee/var/deployment/ijserver/IJServer/apps/XXXX.war
 
(補足①)IJServerとは?
Java EE(サーブレットやJSPなど)の実行環境となるServeltコンテナに加え、EJBコンテナ(Enterprise Java Beansを実行するためのサーバ)を内包した論理的な単位になります。IJServerはInterstageのWU(ワークユニット)上で動作します。
 
(図121)
 
関係性としては「IJServer」1つに対して、N個の「WU・EJBコンテナ」とN個の「サーブレットコンテナ」が対応します。
 
(補足②)WorkUnit(WU)とは?
アプリケーションの「運用単位」で、運用を支援する各種機能を提供します。機能毎にWUを分けてデプロイする事が多く、1つのWUに対して複数のアプリケーションを登録できるため、起動/停止などを同時に行うアプリケーションを纏めて1つのWUに含めるように設計する事で、起動や停止を一括で行える等の運用上の利便性があります。
 
(参考)Interstage Business Application Server セットアップガイド
https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/M080163/J2X15990/05Z200/setup08/setup193.html
 
(参考)Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/M080016/B1WS0331/01Z200/j2ee02/j2ee0021.htm
 
 

(1-4) STEP4:疎通確認

ブラウザからURLを入力して、JSP/Servletの画面が表示できるか?をチェックします。

(構文)

http://[ホスト名]:[Port番号]/[WARファイル名]/[Servlet名]
 
(例)

http://SampleHost:80/jaassample/SampleServlet
 
 

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