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Tomcat

Linuxサーバー(CentOS6)にTomcatをインストールする手順

投稿日:2019年6月15日 更新日:

(0)目次&概説

(1) Tomcatとは?
(2) Tomcatインストールと疎通チェック
 (2-1) Tomcat用ユーザーの作成
 (2-2) Tomcatの資源をダウンロード
 (2-3) Tomcatの資源の解凍
 (2-4) Tomcat動作のためのパス設定
 (2-5) Tomcatのポート開放
 (2-6) Tomcatの起動と疎通チェック

(1) Tomcatとは?

Apache Tomcat(以降はTomcatと記載)はアプリケーションサーバー(APサーバー)のソフトで、Java Servletを動かす時に利用します。また簡易的なWebサーバー(インターネットのホームページ等を保持し、クライアントからの閲覧要求に応答する)としての機能も備えています。非営利の団体である Apache ソフトウェア財団から提供されています。

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(2) Tomcatインストールと疎通チェック

(2-1) Tomcat用ユーザーの作成

以下の操作は全てroot権限で実施します。まずは「useradd」コマンドにてTomcat用のユーザーを用意します。

useradd -s /sbin/nologin tomcat

「-s」のオプションはログインシェルの指定で、今回は「/sbin/nologin」を指定しています。Tomcatを利用するに当たり、このユーザーでのログインの必要性がない場合にはセキュリティのため、上記の指定を行います。また追加されたことを確認するために、以下のコマンドを実行します。

id tomcat

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(2-2) Tomcatの資源をダウンロード

Tomcat8.0の「Binary Distributions」の「Core:」から「tar.gz」を右クリックで「リンクのアドレスをコピー」します。

以下のディレクトリに移動してから、先ほどコピーしたアドレスを使い資源をダウンロードします。

cd /usr/local/src/
wget http://ftp.meisei-u.ac.jp/mirror/apache/dist/tomcat/tomcat-8/v8.5.42/bin/apache-tomcat-8.5.42.tar.gz

 


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(2-3) Tomcatの資源の解凍

以下のコマンドでファイルの解凍を行います。

tar -xvzf apache-tomcat-8.5.42.tar.gz

 


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(2-4) Tomcat動作のためのパス設定

次に動作するためのパス設定を行います。「vi」コマンドで「/etc/profile」を開きます。

vi /etc/profile

 

開いたら編集でパスの設定を行います(「JRE_HOME」とTomcatの「CATALINA_HOME」のパス)。ファイルの末尾に以下の内容を追記します。

JRE_HOME=/usr/java/default
CATALINA_HOME=/usr/local/src/apache-tomcat-8.5.42
export JRE_HOME CATALINA_HOME

 



設定が完了したら環境変数を有効にするため、一度ログインとログアウトを実施します。

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(2-5) Tomcatのポート開放

Tomcatで使用するポート8080に対してINPUT(外部から内部に来る)通信を許可します。以下のコマンドでファイアウォールの設定(iptables)を開きます。

vi /etc/sysconfig/iptables

 

開いたら以下の行を追加します。
(※viエディタの使い方は「viエディタ使い方」を参照)

-A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 8080 -j ACCEPT

 


追加後は設定を反映させるために、iptablesの再起動を行います。

/etc/init.d/iptables restart

 

以下のように結果が[OK]になれば、再起動が正常終了です。

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(2-6) Tomcatの起動と疎通チェック

起動するために以下のコマンドを実行します。

/usr/local/src/apache-tomcat-8.5.42/bin/startup.sh

 

稼働確認としてブラウザから以下のURLに飛べるかチェックします。

http://[各自のIPアドレス又はホスト名].jp:8080

インストールが正常に完了していれば以下のように表示されるはずです。

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-Tomcat

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