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Azure Microsoft

「Not enough quota available」エラーがAzureで発生した際の原因/対処について

投稿日:2023年4月20日 更新日:

 

<目次>

(1) 「Not enough quota available」エラーがAzureで発生した際の原因/対処について
 (1-1) エラーメッセージ
 (1-2) 原因
 (1-3) 対策

(1) 「Not enough quota available」エラーがAzureで発生した際の原因/対処について

(1-1) エラーメッセージ

Azure Machine Learningで、オンラインデプロイを実行した際に、下記のエラーが発生しました。
(図311)

(エラーメッセージ)

HttpResponseError: (BadRequest) The request is invalid. 
Code: BadRequest 
Message: The request is invalid. 
Exception Details: (InferencingClientCreateDeploymentFailed) InferencingClient HttpRequest error, error detail: {"errors":{"VmSize":["Not enough quota available for Standard_DS3_v2 in SubscriptionId xxxxxxxx. Current usage/limit: 0/6. Additional needed: 8 Please see troubleshooting guide, available here: https://aka.ms/oe-tsg#error-outofquota"]},"type":"https://tools.ietf.org/html/rfc7231#section-6.5.1","title":"One or more validation errors occurred.","status":400,"traceId":"00-xxxx-00"}
 Code: InferencingClientCreateDeploymentFailed
 Message: InferencingClient HttpRequest error, error detail: {"errors":{"VmSize":["Not enough quota available for Standard_DS3_v2 in SubscriptionId xxxxxxxx. Current usage/limit: 0/6. Additional needed: 8 Please see troubleshooting guide, available here: https://aka.ms/oe-tsg#error-outofquota"]},"type":"https://tools.ietf.org/html/rfc7231#section-6.5.1","title":"One or more validation errors occurred.","status":400,"traceId":"00-xxxx-00"}
Additional Information:Type: ComponentName 
Info: { "value": "managementfrontend" }Type: Correlation 
Info: { "value": { "operation": "1afccf99930a3f2658a57ee30e5e33b5", "request": "a3f12fe75cd6d4b0" } }Type: Environment 
Info: { "value": "japaneast" }Type: Location 
Info: { "value": "japaneast" }Type: Time 
Info: { "value": "2022-12-25T13:27:58.4266668+00:00" }

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(1-2) 原因

クォータの不足。
クォータは、サブスクリプション単位の「XXXの利用可能数」です(XXXにはCPU、メモリ、ディスク、エンドポイントなど様々な要素が入る)。
クォータ(Quota)はもともと上限(Limit)と呼ばれていた。しかし、上限(Limit)は様々な要素で上下するのに対して、クォータ(Quota)はサブスクリプション単位でデフォルト値が決まっている。
クォータ(Quota)自体を増やす事は「無料」である。あくまで「使った分だけ課金」となる。
今回のメッセージは「CPUのクォータ」についてであり、CPUの場合は「サブスクリプション×リージョン×SKU当たりのCPU仮想コア利用可能数」である。

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(1-3) 対策

該当のクォータの利用可能数を拡張する。

●STEP1:該当のクォータの情報を確認

今回はどのクォータに該当するか?を確認するために、いくつかの箇所をチェックしました。

・エラーメッセージは「Standard_DS3_v2」と書かれています(VM Family)。
・(図313)からもVM Familyが「Standard_DS3_V2」で、Tierが「Dedicated」である事が分かる。
・(図314)からはリージョンが「Japan East」である事が分かる。

(図313)

(図314)

●STEP2:該当のクォータをサブスクリプション画面で開く

・①サブスクリプション→「使用量+クォータ」画面を開く
(図315)

・②該当のものを探します
⇒今回の例では「DSv2」&「Dedicated」&「Japan East」を探す。
(図312)

●STEP3:クォータの拡張

・①「増加のリクエスト」ボタンを押下
(図321)

・②「要求の詳細」→「詳細を入力」押下
(図323)
・③クォータを14に増加
→「Current usage/limit: 0/6. Additional needed: 8」と出ていたため、6+8で14にした。
(図324)

・④他の必要情報を入力
(図325)
(図326)
・⑤作成
(図327)
・⑥作成完了
(図328)

●STEP4:クォータの引き上げ完了

→複数回この申請をしましたが、いずれも5分以内で完了の連絡が来ました。
(図331)
(図332)

●STEP5:エラーとなった処理の再実行

→クォータが8使用されている。
(図333)
→前回エラーとなった処理を通過
(図334)

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