<目次>
(1) プロセスマイニングの進め方や流れについてご紹介
(1-1) プロセスマイニングの流れ(Celonisの例)
(1-2) 参考
(1) プロセスマイニングの進め方や流れについてご紹介
プロセスマイニングのツールを使ってイベントログを集め、とりあえず可視化はできた!・・・が可視化した情報をどのように分析するか?という壁にぶち当たった方もいると思います。今回はそんな方向けに、代表的なプロセスマイニングの製品であるCelonisを例に、ダッシュボードを見ながら問題を検知する流れの一例を簡単にご紹介したいと思います。
(1-1) プロセスマイニングの流れ(Celonisの例)
以下の流れは一例に過ぎませんが、ダッシュボードを起点にした基本的な流れの一つではあると思います。例は「Order Management」という事で、よくある注文管理システムのログを収集した例です。
●①ダッシュボードで主要なKPIをモニタリング
ダッシュボード上で異変を検知した場合、②の詳細画面に進みます。
(図111)
むむむ。。。納期通りが「69%」で目標である「75%」に未達。なぜだろう・・・
(参考)例では下記3つの観点で、KPIを設定
・①労働生産性
・②顧客満足度
・③収益
↓
●②イベントログを基に可視化したプロセスで問題箇所を発見。
Celonisの場合は「Variant Explorer」や「Process Explorer」を使います。フローを拡大して、問題となる「アクティビティ」を検知します。
(図112)
むむむ。。詳細に見ていくと「Cancel Order」(注文のキャンセル)が非常に多いな・・
↓
●③絞り込みによる特定
・問題となる「アクティビティ」を選んで絞り込み
→Celonisの場合、Select Casesの「With」等で絞り込み可能。
(図113①)
↓
(図113②)
・右側のデータが連動して変化するので、その中身をチェック
→顧客で絞ったりして、原因を特定
(図114①)
この会社のOTD(On Time Delivery)率が低いな・・・要注意としてチェックしよう
↓
この顧客でフィルタしよう
(図114②)
↓
どうも与信チェック(Credit Check)が非常に遅いのが気になる・・・
(図141③)
↓
与信チェックの日数を見てみよう
(図141④)
↓
かなりの日数掛かっているな・・。
(図114⑤)
といった形で、ダッシュボードを起点にKPIを監視し、そこから問題点の予兆を検知して、詳細を深堀っていくような流れがオーソドックスな形になるかと思います。
(動画)
(1-2) 参考
今回、私はCelonis Academyの以下のコースを参考にしました。もしかすると、Celonis以外のプロセスマイニング全般に通ずるエッセンスもあるかと思いますので、もしプロセスマイニングの流れについてイメージが湧いていない方は、受講してみても良いかも知れません(個人的には結構オススメです)。
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