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Linux

yum groupinstallで「Warning: Group development does not have any packages to install.」が出た時の対応

投稿日:2021年8月23日 更新日:

<目次>

(1) yum groupinstallで「Warning: Group development does not have any packages to install.」が出た時の対応
 (1-1) 発生状況
 (1-2) 原因
 (1-3) 対応

(1) yum groupinstallで「Warning: Group development does not have any packages to install.」が出た時の対応

本記事では「yum groupinstall」コマンドにてインストールを実行しようとした時に、タイトルのメッセージが表示され、インストールが進まない事象の原因や対処方法についてご紹介します。

(1-1) 発生状況

まず、問題となったコマンドは次の通りです。「Development Tools」はC++のコンパイラ等を含む開発用のツール群です。
 
(問題コマンド)
sudo yum groupinstall "Development Tools"
 
(図111)
 
上記コマンドを実行した結果、次のような警告が出ました。
(エラーメッセージ)
Loaded plugins: fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * base: ftp.iij.ad.jp
 * epel: ftp.iij.ad.jp
 * extras: ftp.iij.ad.jp
 * updates: ftp.iij.ad.jp
Warning: Group development does not have any packages to install.
Maybe run: yum groups mark install (see man yum)
No packages in any requested group available to install or update

 

(図112)

ちなみに「yum grouplist」コマンドで確認すると「Available Groups」の中に「Development Tools」が表示されているので、インストール可能な対象に入っている事が確認できます。

Available Groups:
   Cinnamon
   Compatibility Libraries
   Console Internet Tools
   Development Tools

 

(図113)

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(1-2) 原因

下記のRedHatのサイトによると、CentOS7からの仕様変更?でyum groupinstallでは必須のパッケージのみがインスールされる挙動なのに対して、「Development Tools」のようなオプションパッケージを含むインスールを実行しようとしていたために失敗していました。
 

(1-3) 対応

対応として、オプションパッケージを含むインストールを実施するために、yum groupinstallにオプションを追記して、明示的にオプション(optional)のパッケージも対象に含めるように指示する必要があります。
 
使用するのは「–setopt」オプションでyumの設定に対してオプション機能を付与するために使用します。具体的には「–setopt=[オプションの種類]=[オプションの値]」で指定します。
 
今回はパッケージの種類を指定する「group_package_types」オプションを指定し、値はオプションも含まれるように「mandatory,default,optional」とします。
 
・①修正コマンドの実行
(修正コマンド)
sudo yum groupinstall "Development Tools" --setopt=group_package_types=mandatory,default,optional

 

(図131)

・②インストールを進める
「Is this ok [y/d/N]」が出たら「y」を押して先に進めます。
 
(図132)

・③インストールの完了
「Complete!」が表示されたら完了です。
(図133)

・④インストール後のチェック
再びグループの状況をチェックするコマンドで「Development Tools」がインストールされている事を確認します。
 
$ yum grouplist

(図134)

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