<目次>
(1) Azureの可用性セットとは?概要や設定画面の例も交えてご紹介
(1-1) Azureの可用性セットとは?
(1-2) Azureの可用性セットを実現する仕組み
(1) Azureの可用性セットとは?概要や設定画面の例も交えてご紹介
(1-1) Azureの可用性セットとは?
可用性オプションの設定において、以前にご紹介した「可用性ゾーン」以外にも「可用性セット」という選択肢があるので、こちらについても簡単に触れさせて頂きます
(1-2) Azureの可用性セットを実現する仕組み
これを実現させるために、Azure側でデータセンターの各サーバを「障害ドメイン(FD)」と「更新ドメイン(UD)」という論理的なグループに所属させ、それぞれの仮想マシンを異なる「障害ドメイン」・「更新ドメイン」に分散させる事で、リスクを分散させる仕組みになっています。
障害ドメイン (Fault Domain) ※ラック単位 |
「障害ドメイン」は「共通の電源」「共通のネットワーク」を持つ仮想サーバの集まりを表しています。 ⇒ラック単位のグルーピング 障害ドメインにはいくつかのラックが含まれており、各ラックには複数のサーバが含まれています。 共通の電源とネットワークを共有している、という定義のためため、例えば断線などにより特定の範囲のラックへの電源供給が止まった場合に、障害が発生する範囲が「障害ドメイン」という事になります。 |
更新ドメイン (Update Domain) ※サーバ単位 |
「更新ドメイン」は「リブートの単位」と言い換える事もできます。
全ての仮想マシンを同時にリブートしてしまうと、一時的にダウンタイムが発生してしまう可能性があるため、そうした状況を防ぐために「更新ドメイン」というグルーピングをします。 同一の「更新ドメイン」のサーバ群ごとに定期メンテナンスの再起動を指定く事によって「常にどれかしらのサーバは起動して業務継続できる」という状態を作り出します。 |
(表)割り当てイメージ
更新ドメイン | 障害ドメイン | |
VM#1 | 0 | 0 |
VM#2 | 1 | 1 |
VM#3 | 2 | 2 |
VM#4 | 0 | 3 |
VM#5 | 1 | 4 |
VM#6 | 2 | 0 |
VM#7 | 0 | 1 |
VM#8 | 1 | 2 |
VM#9 | 2 | 3 |
VM#10 | 0 | 4 |