＜目次＞
Azure Synapse Analyticsの価格やコストの見積もりについて
やりたいこと／概要
データパイプラインの課金について
データフローの課金について
Azure Synapse Analyticsの価格やコストの見積もりについて
やりたいこと／概要
●やりたいこと
・Azure Synapse Analyticsの「データ統合」の価格設定について理解する
・Azure Synapse Analyticsの「データ統合」のコストを概算見積もりしたい
●概要
私、Azureの課金でやらかした事があります。
某月のAzure料金がたった6/9～6/16の僅か1週間で「6万4千円」・・・。驚愕でした。
（図１１１）
しかも、その9割を占めるのが「Azure Synapse Analytics」。
非常に高機能で優れたサービスである反面、料金も注意しないと他のAzureリソースと比較すると高額になるリスクもあるため、注意が必要です。
非常に高機能で優れたサービスである反面、料金も注意しないと他のAzureリソースと比較すると高額になるリスクもあるため、注意が必要です。
特に私の場合、個人のサブスクリプションで勉強のために少し触ったつもりが「6万4千円」・・・orz。だいぶ凹みました。。
なので、これを機に料金体系についてしっかり把握して、他の方が同じ状況に陥らないように、まとめて行きたいと思います。
データパイプラインの課金について
データ パイプラインは、アクティビティと呼ばれる個別のステップから構成される制御フローです。
（図１３１）例：データパイプライン
（表）データパイプラインの課金説明
| オーケストレーション アクティビティの実行 （Orchestration Activity Run） |
・データパイプライン内の制御フローを実行するための課金です（「データの移動」や「データの変換」などのタスクが含まれます） ・アクティビティの実行数（1,000回ごと）で課金である。 |
| データの移動 （Data Movement） |
・データを「異なる場所や形式に移動させるため」に必要なコンピューティングリソース（※注１）の課金である。
（※注１） |
| Pipeline Activity Integration Runtime | ・データパイプライン内のアクティビティを実行するために使用されるインテグレーションランタイム（コンピューティングリソース）に関連する課金の中でも、Azure Synapse Analytics内部で実行される部分の課金です。 これには、データの移動や変換などのタスクが含まれます。 （※注１） |
| Pipeline Activity External Integration Runtime | ・データパイプライン内でアクティビティを実行するために使用されるインテグレーションランタイム（コンピューティングリソース）に関連する課金の中でも、Azure Synapse Analytics外部で実行される部分の課金です。 ・これには、Databricks、ストアドプロシージャ、HDInsightのアクティビティなどが含まれます。 |
データフローの課金について
Synapseにおいて、ローコード／ノーコードで定義されたデータの「変形」処理を「データフロー」と呼ぶ。
（図１２１）イメージ
●課金単位
データフローは以下の単位で課金されます。
・①DataFlowクラスターの実行時間（円／時間・仮想コア）
・②DataFlowクラスターのデバッグ時間（円／時間・仮想コア）
●課金例
データフローを1週間ずっと動かし続けた場合、最低でも6万8千円になる見通しです。
（表）
| 51.3 | 円/仮想コア・時間 | 下記ページより抜粋 https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/synapse-analytics/ |
| 8.0 | 仮想コア | 下記ページの最小単位で計算 https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/synapse-analytics/ |
| 168.0 | 時間 | 24時間×7日間動かした想定 |
| 68,929.7 | 円 | ←コスト |
（参考）
