(1) 貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の違い
(2) 貸借対照表(BS)とは
(2-1) 概要
(2-2) 読み方
(3) 損益計算書(PL)とは
(3-1) 概要
(3-2) 読み方
(3-3) 参考:キャッシュフロー計算書とは?
(1) 貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の違い
一般的に「財務諸表(≒いわゆる決算書)」は「貸借対照表(BS)」と「損益計算書(PL)」から成り立っています。これらの財務諸表はいずれも「企業が儲けているか?」を判断するためのデータです。
「貸借対照表」がある断面での「資産」を表しているのに対して「損益計算書」はその地点に至るまでの経過(プロセス)を表しています。
(図111)
(2) 貸借対照表(BS)とは
(2-1) 概要
「貸借対照表(BS)」はある断面(期末など)における財産の一覧を表した「ストック情報」です。
財産(及びそのの増減)を見ることによって会社が「儲かったか?=財産が増えたか」を知る事ができ、その増えた財産が会社が生み出した「利益」という事になります。その「利益」の発生有無を知るためには「財産の一覧」が「貸借対照表」であり、ある時点(期末など)における財産の一覧を表しています。
貸借対照表は大きく分けて3つのカテゴリに分類され「資産の部」、「負債の部」、「純資産の部」があります。「貸方(Credit)」に「負債」と「純資産」があり、「借方(Debit)」に「資産」があり、貸方(Credit)と借方(Debit)の合計が一致するため「バランスシート(BS)」と呼ばれています
(2-2) 読み方
別記事「貸借対照表の読み方および右側と左側の一致について」をご参照下さい。
(3) 損益計算書(PL)とは
(3-1) 概要
「損益計算書(PL)」貸借対照表の増減の途中経過(プロセス)を知るための「フロー情報」です。
貸借対照表を見ることで、各断面(期末)での財産状況が把握できますが、仮に今年と昨年とで財産の増減があった場合でも「なぜ財産が増えたか?」の途中経過を知る事ができません。その増減の経緯を知るために「損益計算書」があります。
(3-2) 読み方
別記事「損益計算書の見方や意味」をご参照ください。
(3-3) 参考:キャッシュフロー計算書とは?
キャッシュフロー計算書は「財産」のうち、特にキャッシュ(お金=残高)の流れ(増減の経緯)に焦点を当てたフロー情報です(損益計算書のキャッシュに絞り込んだバージョン)。
(図131)①「損益計算書」は会社の全財産の増減のフロー
例では、2019年度末BS⇒2020年度末BSへと変化する過程(何によっていくら変動したか)を記録しています。
(図131)②「キャッシュフロー計算書」は会社の「キャッシュ」に焦点を当てた増減のフロー