(1) Eclipseで”Unknown version of Tomcat was specified”エラーが出た時の対処方法
(1-1) 事象
(1-2) 原因
(1-3) 対策
(1) Eclipseで”Unknown version of Tomcat was specified”エラーが出た時の対処方法
(※注)本記事では「Unknown version of Tomcat was specified」を筆者が解消した方法をご紹介していますが、正規の方法ではないため実施に際しては自己責任でお願い致します。
(1-1) 事象
TomcatをCentOS7にインストールした後に、EclipseからTomcatを追加(紐付け)しようとした際に”Unknown version of Tomcat was specified”エラーが出て先に進めない。
(図111)
(1-2) 原因
原因は明確に特定できていないのですが、恐らくはTomcatをインストールした時のユーザ(Tomcat)のパーミッション(権限)に関連して発生していると推定されます。
そのように判断した根拠として、Tomcatのインストールユーザを”tomcat”ではなく”admin”にした事で、上記のエラーが回避できたためです。
加えてEclipseも「admin」ユーザでインストールを実施しているため、Tomcatと平仄を合わせた事により連動が実現できたと推測します。
(1-3) 対策
もし上記の対応(ユーザ変更)を行う場合、変更が発生するのは下記3点です。
①「apache-tomcat-x.x.xx」配下の所有ユーザー・グループを変更
(※インストール手順の「(2-4) 資源に必要権限を付与」の修正に相当)
Tomcatのインストール時に、Tomcatのホームディレクトリ配下の所有グループを「tomcat」ユーザにしましたが、それを別のユーザ(私の例ではEclipseに合わせて「admin」)に変更しました。
(構文)tomcat⇒adminに修正する場合
sudo chown -R admin:admin [Your Install Directory]
(例)
sudo chown -R admin:admin /usr/local/src
(図131)①
コマンドの実行後はディレクトリの権限が変わったか?をチェックします。
(図131)②
②TomcatのSystemd「ユニットファイル」の修正
(※インストール手順の「(2-5) Tomcatサービスの設定」の修正に相当)
Tomcatをサービスとして起動するためのSystemd「ユニットファイル」にも「ユーザー名」を指定する箇所があるので、tomcatから別のユーザー(私の例ではEclipseに合わせて「admin」)に修正しました。
(図244)
user=tomcat⇒adminに修正など「tomcat」が指定されていたパラメータを「admin」に変更
↓設定の再ロード
③設定の反映(Tomcatのサービス再起動)
(※インストール手順の「(2-6) Tomcatサービスの起動」の再実施に相当)
上記の修正の設定反映のため、サービスの再起動も行います。
サービスの起動
$ sudo systemctl start tomcat
サービスの起動確認
$ sudo systemctl status tomcat
サービスの自動起動設定(任意)
OSの起動時にTomcatを自動起動させたい場合に設定します。
$ sudo systemctl enable tomcat