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Azure Microsoft

Azureで仮想マシンを作成する手順のご紹介

投稿日:

 

<目次>

(1) Azureで仮想マシンを作成する手順のご紹介
 (1-1) 仮想マシンの作成手順
 (1-2) 仮想マシンへのログイン
 (1-3) 仮想マシンのリソース

(1) Azureで仮想マシンを作成する手順のご紹介

(1-1) 仮想マシンの作成手順

●仮想マシン作成画面を開く

・Azureポータルにログインしてメニューから「Virtual Machines」を開きます。
 
(図111)

 

●新規作成

・上段メニューの「+追加」⇒「仮想マシン」と選択
(図112)

 

●設定値の入力

・仮想マシンを作成する際の設定(条件)を入力していきます。
※設定項目が多いため、(表1)~(表3)までの3つに分けて掲載しています。
 

(表1)

タブ 設定項目 説明
基本 サブスクリプション
(Subscription)
Azure Cosmosアカウントを紐づけるサブスクリプションの名前を入力します。
基本 リソースグループ
(Resouce Group)
Azure Cosmos DBに紐づけるリソースグループを選択します。
リソースグループの概念や作成方法については、こちらのページをご参照頂けたらと思います。
(参考)Azureリソースグループの作り方の手順について
基本 仮想マシン名 仮想マシンのホスト名を指定します。
基本 地域
(Region)
Azure Virtual Machineをホストする地理的な立地(リージョン)を選択します。ご自身のサービスのユーザが居る場所に最も近い場所を選択する事で、最も高い性能を発揮できます。
基本 可用性オプション 可用性を高めるためのオプションを指定できます。
(主な選択肢)
①可用性グループ
「データセンター(DC)障害」に対する可用性を高めるオプションです。
(参考)可用性ゾーンとは?
②可用性セット
「サーバ障害」に対する可用性を高めるためのオプションです。
(参考)可用性セットとは?
基本 イメージ OSの種類を選択します(正確にはOS+ソフトの事前インストールも可能)。

先頭にWindowsと付いていないもの(Ubuntu、CentOS、Debian、SUSEなど)はLinuxのディストリビューション(カーネルやソフトを1纏めにして利用可能にしたもの)です。

プルダウンの下の「すべてのイメージを表示」を選択すると、例えばVisual Studioが初期状態で入ったOSイメージや、SQL Serverが初期状態で入ったイメージなど、いろいろと選択でき、インストールの手間が省けます。

(図113)①

 

(表2)
タブ 設定項目 説明
基本 Azure スポット インスタンス
(Azure Spot Instance)

大きな制約(Azure側の都合で削除されたりする)がある代わりに、大幅にコストを削減できる特殊なVMの種類です。一時的に利用する場合などに向いています。具体的には下記のような制約があります。

・Azureにて利用可能な容量がある場合にのみ、VMの割当てが行われます。
・逆に、Azureが他の従量課金用のユーザのためのリソースを必要とする場合、当該スポットインスタンスはAzure側により削除されてしまう事があります。
・削除が実行される場合、30秒前に通知が来たのちに削除されます。
・上記の制約から、スポットインスタンスには「SLA」の概念はありません(サービスレベルは保証されない)

このような制約から、バッチ処理や開発・テスト等の中断されても問題ない環境での利用に向いています。

基本 サイズ CPU、メモリ、ストレージといったスペックを指定するオプションです。

(項目補足)
・最大IOPS
IOPSは「Input/Output per sec(入力・出力/秒)」の略で、ディスクの最大スループット(単位時間当たりの最大処理能力)を表します。

・一時ストレージ
ページングファイル(メモリから溢れたアプリを移す一時メモリのようなもの)等に利用される一時領域です。障害等でVMが別のサーバに移る際は移行されないため、保存する必要が無いデータのために使います。

(図113)②

 

(図113)③:サイズ選択の詳細画面
用途に応じて様々なスペックが選択できます。

(表3)
タブ 設定項目 説明
基本 認証の種類 「SSH公開キー」と「パスワード」から選択できます。
●SSH公開キー方式
サーバ内にある「公開鍵」とユーザのローカルにある「秘密鍵」を使った認証で、パスワード方式よりも、更にセキュアに作成する事ができます。
(認証の流れ)
ざっくりした認証の流れとして、まずログインを試みるとサーバ側で「公開鍵」を使って暗号化された文字列を生成し、クライアント側に送ります。
この暗号化された文字列は、ユーザの持つ「秘密鍵」でしか復号化できないため、復号化したら、結果をサーバに送り返して照合作業を行います。照合が成立したらログインが可能となります。

●パスワード方式
一般的なIDとパスワードを使用して認証する方式です。

基本 パブリック受信ポート
∟受信ポートを選択
指定したポートからの仮想マシンへのアクセスを許可する事ができます。
SSH接続する場合は「22」を、リモートデスクトップ接続したい場合は「3389」を指定する等の設定をします。
ネットワークタブでより詳細な設定が可能です。
ネットワーク 仮想ネットワーク Azureにおける仮想的なネットワークを表すリソースで、通常のオンプレミスのデータセンターのネットワークと同様に、ネットワークのIPアドレス範囲を指定し、サブネット(IPの範囲をグルーピング)、ルートテーブル、ゲートウェイ(ネットワーク間の通信を仲介するルータ、サーバ等)を設定できます。
(図131)④

 

●仮想マシンの作成

・設定が完了したら「確認および作成」を押下します。
(図114)①

 

・設定内容で問題なければ「作成」を押下
(図114)②

 

作成を押すとデプロイ(配備して利用可能にする)が進行します。完了したら「デプロイが完了しました」と表示されます。

(図114)③

 

(1-2) 仮想マシンへのログイン

作成した仮想マシンにリモートデスクトップでログインする手順です。

・デプロイ完了の画面で「リソースに移動」を押下
(図121)

・上段メニューの「接続」⇒「RDP」と選択します。
(図122)

・「RDPファイルのダウンロード」を押下します
(図123)①

 

(図123)②:ダウンロードされます

 

・ログイン
ダウンロードしたRDPファイルを開くと、後は通常のRDPの流れで、先ほど設定したIDとパスワードでログインできます。
(図124)①

 

(図124)②

 

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(1-3) 仮想マシンのリソース

仮想マシンを作成した際に、Azureのリソース的には仮想マシン1つだけではなく、他にも仮想マシンの動作に必要なリソース(7個くらい)を自動で作成してくれます。それについても軽く触れさせて頂きます。以下、作成されたリソースの確認手順です。

・Azureポータルのメニューから「リソースグループ」を選択
(図131)

 

・先ほど仮想マシンを作成した際に指定したリソースグループを開きます。
開くとリソースの一覧が表示され、7つ程のリソースが作成されている事が確認できます。
 

(表)

①仮想マシン CPUやメモリ等のリソースを含む
②ストレージアカウント 仮想ディスクを作るため
③仮想ディスク OS、アプリケーション等のデータ保持のため
④仮想ネットワーク VMを他のAzureサービスやご自身のオンプレミスのハードウェアに接続するため
⑤ネットワークインターフェース VNetと通信するために作られます。
⑥パブリックIPアドレス VMにアクセスするためのIPアドレス
⑦ネットワークセキュリティグループ ファイアウォールのような機能です。
ポート番号・プロトコル(TCP/UDP)・ソース・宛先・許可/不許可などのルールを設定したフィルタリングを設定します。
(図132)

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