<目次>
(1) Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例
(1-1) APサーバの全体像
(1-2) APサーバの構築手順
(1-3) 各手順のURL
(1) Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例
Linuxサーバをアプリケーションサーバとして利用する場合の具体的な構築手順として、今回は「Java」アプリ開発でIDEとして「Eclipse」を、アプリケーションサーバは「Tomcat」を使用する例でご紹介します。
(表)
項目 | 今回の例 | 競合例 |
開発言語 | Java | C# |
統合開発環境 | Eclipse | VisualStudio |
アプリケーションサーバ | Tomcat | IIS |
(1-1) APサーバの全体像
APサーバという事で、Webアプリケーションの機能などを提供する事になりますが、まず登場人物としてはざっくり以下の要素があります。
⇒Tomcat
⇒Eclipse+JDK ※含むJRE・JVM
また、この図には登場していませんが、WebサーバとしてApacheを導入してリバースプロキシを行う場合にはクライアントとTomcatの間に更にApacheが入る形になります。
(図112)
加えて、ご自身のアプリケーションを公開する際にはご自身の「ドメイン」を取得して使う事が一般的ですので、ドメインの取得・適用も必須ではありませんが、実施できると望ましいです。
そのため、アプリケーションサーバの構築としては「JDK」、「Eclipse」、「Tomcat」、「Apache」などを導入して設定(+ドメインの取得&設定)していく事になります。それらの手順について順を追ってご紹介します。
(1-2) APサーバの構築手順
以下の表に構築の手順を纏めました。「■必須or任意」が「必須(MUST)」となっている箇所が、アプリケーションをWeb上に公開するために最低限必要な手順で、それ以降の「任意(OPTION)」となっているのは「必須ではないが、アプリケーションを更に良くするための手順」というニュアンスで捉えて頂けたらと思います。次の(1-3)にて各手順を紹介したURLのリンクを貼っていますので、ご利用頂けたらと思います。
(表)
■手順 | ■必須or任意 | ■導入・実施による効果 | |
1 | Eclipseのインストール | 必須 (MUST) |
統合開発環境(Eclipse)を使ったJava開発の準備が整う。 |
2 | アプリケーション開発 | 必須 (MUST) |
公開用のJSP/Servletの動的Webアプリケーションを用意する。 |
3 | Tomcatのインストール | 必須 (MUST) |
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。
http://[ホスト名]:[ポート番号]/[アプリ名]/[画面名].jsp |
4 | ウェルカムページの設定 | 任意 (OPTION) |
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。 (トップページ名の指定が不要になる) http://[ホスト名]:[ポート番号]/[アプリ名]/ |
5 | ドメインの取得・適用 | 任意 (OPTION) |
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。 (ドメイン名を含むURLでアクセスできるようになる) http://[ドメイン]:[ポート番号]/[アプリ名]/ |
6 | Apacheのインストール | 任意 (OPTION) |
Webサーバ(Apache)が使えるようになる。 |
7 | Apacheのリバースプロキシ設定 | 任意 (OPTION) |
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。 (ドメイン名のみでトップページを表示できるようになる) http://[ドメイン]/ |
8 | Apacheでhttps通信する設定 | 任意 (OPTION) |
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。 (「https」のURLでアクセスできるようになる ※オレオレ証明書) https://[ドメイン]/ |
9 | Let’s Encrypt証明書の発行・適用 | 任意 (OPTION) |
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。 (「https」のURLでアクセスできるようになる+正式なSSL証明書) https://[ドメイン]/ |
10 | Let’s Encrypt証明書の自動更新 | 任意 (OPTION) |
SSL証明書が自動更新される。 |
(1-3) 各手順のURL
(表)