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Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例

投稿日:2021年5月3日 更新日:

<目次>

(1) Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例
 (1-1) APサーバの全体像
 (1-2) APサーバの構築手順
 (1-3) 各手順のURL

(1) Linuxでアプリケーションサーバを構築する手順の例

Linuxサーバをアプリケーションサーバとして利用する場合の具体的な構築手順として、今回は「Java」アプリ開発でIDEとして「Eclipse」を、アプリケーションサーバは「Tomcat」を使用する例でご紹介します。

(表)

項目 今回の例 競合例
開発言語 Java C#
統合開発環境 Eclipse VisualStudio
アプリケーションサーバ Tomcat IIS

(1-1) APサーバの全体像

APサーバという事で、Webアプリケーションの機能などを提供する事になりますが、まず登場人物としてはざっくり以下の要素があります。

・クライアント
⇒ブラウザからWebサイトへのアクセス
 
・アプリケーションサーバ
⇒Tomcat
 
・統合開発環境/実行環境
⇒Eclipse+JDK ※含むJRE・JVM
 
流れとして、クライアントから我々のWebページに対してアクセス(HTTPリクエスト)があった際に、Tomcatがそれを受けてJVMに処理依頼をします。JVMにて処理された結果を再度Tomcatが受け取り、クライアントにレスポンスとして返却します。
 
(図111)

また、この図には登場していませんが、WebサーバとしてApacheを導入してリバースプロキシを行う場合にはクライアントとTomcatの間に更にApacheが入る形になります。

(図112)

加えて、ご自身のアプリケーションを公開する際にはご自身の「ドメイン」を取得して使う事が一般的ですので、ドメインの取得・適用も必須ではありませんが、実施できると望ましいです。

そのため、アプリケーションサーバの構築としては「JDK」、「Eclipse」、「Tomcat」、「Apache」などを導入して設定(+ドメインの取得&設定)していく事になります。それらの手順について順を追ってご紹介します。

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(1-2) APサーバの構築手順

以下の表に構築の手順を纏めました。「■必須or任意」が「必須(MUST)」となっている箇所が、アプリケーションをWeb上に公開するために最低限必要な手順で、それ以降の「任意(OPTION)」となっているのは「必須ではないが、アプリケーションを更に良くするための手順」というニュアンスで捉えて頂けたらと思います。次の(1-3)にて各手順を紹介したURLのリンクを貼っていますので、ご利用頂けたらと思います。

(表)

  ■手順 ■必須or任意 ■導入・実施による効果
1 Eclipseのインストール 必須
(MUST)
統合開発環境(Eclipse)を使ったJava開発の準備が整う。
2 アプリケーション開発 必須
(MUST)
公開用のJSP/Servletの動的Webアプリケーションを用意する。
3 Tomcatのインストール 必須
(MUST)
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。

http://[ホスト名]:[ポート番号]/[アプリ名]/[画面名].jsp

4 ウェルカムページの設定 任意
(OPTION)
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。
(トップページ名の指定が不要になる)

http://[ホスト名]:[ポート番号]/[アプリ名]/

5 ドメインの取得・適用 任意
(OPTION)
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。
(ドメイン名を含むURLでアクセスできるようになる)

http://[ドメイン]:[ポート番号]/[アプリ名]/

6 Apacheのインストール 任意
(OPTION)
Webサーバ(Apache)が使えるようになる。
7 Apacheのリバースプロキシ設定 任意
(OPTION)
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。
(ドメイン名のみでトップページを表示できるようになる)

http://[ドメイン]/

8 Apacheでhttps通信する設定 任意
(OPTION)
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。
(「https」のURLでアクセスできるようになる ※オレオレ証明書)

https://[ドメイン]/

9 Let’s Encrypt証明書の発行・適用 任意
(OPTION)
以下のURL形式で自身のサイトにアクセスできるようになる。
(「https」のURLでアクセスできるようになる+正式なSSL証明書)

https://[ドメイン]/

10 Let’s Encrypt証明書の自動更新 任意
(OPTION)
SSL証明書が自動更新される。

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(1-3) 各手順のURL

(表)

  ■手順 ■必須or任意 ■手順URL
1 Eclipseのインストール 必須
(MUST)
●CentOS 7用
https://rainbow-engine.com/centos7-eclipse-install/

●CentOS 6用
https://rainbow-engine.com/linux-eclipse-install/

2 アプリケーション開発 必須
(MUST)
●Javaの動的Webプロジェクト作成での事前設定と雛形Webプロジェクト作成
https://rainbow-engine.com/create-dynamic-webproject/

●JSPとは?役割や基本文法およびHelloWorldのサンプルプログラムの紹介
https://rainbow-engine.com/jsp-introduction-helloworld/

●サーブレットとは?その役割やHelloWorldサンプルコードのご紹介
https://rainbow-engine.com/servlet-introduction-helloworld/

●「サーブレットコンテナ」や「サーブレットのライフサイクル」とは?(サンプルプログラム付)
https://rainbow-engine.com/intro-servlet-container-lifecycle/

3 Tomcatのインストール 必須
(MUST)
●CentOS 7用
http://rainbow-engine.com/centos7-tomcat-install/

●CentOS 6用
https://rainbow-engine.com/linux-tomcat-install/

4 ウェルカムページの設定 任意
(OPTION)
●ウェルカムページの設定方法
https://rainbow-engine.com/access-website-onlydomain/#title2-2-2

5 ドメインの取得・適用 任意
(OPTION)
●独自ドメインの取得・適用作業
http://rainbow-engine.com/register-apply-owndomain/
6 Apacheのインストール 任意
(OPTION)
●CentOS 7用
https://rainbow-engine.com/install-apache-centos7/
7 Apacheのリバースプロキシ設定 任意
(OPTION)
●Apacheリバースプロキシの設定方法
https://rainbow-engine.com/apache-reverseproxy-howto/
8 Apacheでhttps通信する設定 任意
(OPTION)
●httpのURLで接続する手順
https://rainbow-engine.com/apache-reverseproxy-https/
9 Let’s Encrypt証明書の発行・適用 任意
(OPTION)
●SSL証明書とは?
https://rainbow-engine.com/whatis-ssl-easily/

●SSL証明書の発行手順
https://rainbow-engine.com/letsencrypt-apache-centos/

10 Let’s Encrypt証明書の自動更新 任意
(OPTION)
●SSL証明書の自動更新手順
https://rainbow-engine.com/certbot-apache-autorenew/

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-CentOS, Eclipse, Java, JSP/Servlet, Linux, Tomcat

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